908/3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 04:54 UTC 版)
1970年には後継車の917が主戦となっていたが、険しい峠道を走行するタルガ・フローリオでは大柄な917が不利になることから、908/02をベースに軽量化と運動性能を追求した908/03が投入された。また、同じくテクニカルコースのニュルブルクリンクでも使用された。 エンジンは370馬力までチューンされ、重量配分を改善するため、それまでリアにオーバーハングされていたトランスミッションがエンジンとディファレンシャルの中間に配置された。エンジンが前進した分、操縦席も前寄りに移動した。このレイアウトは1968年のヨーロッパ・ヒルクライム選手権で使用した909「ベルクスパイダー」を基にしている。 シャシはパイプワークが見直され、乾燥重量は530kgという。ブレーキディスクは穴開きになった。ホイールはフロントが13インチ、リアが13もしくは15インチ。 ボディは908/02後期型(ヒラメ)と同じくフラットで、ヘッドライトを廃止し、フロントをダルノーズに変更した。ワークスマシンは識別用にフロントノーズを4種類の異なる色で塗り分けられ、ノーズ右側にトランプのマーク(♠♥♦♣)も描かれた。1971年シーズンにはテール左右に垂直フィンが追加された。
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