65号棟(報国寮)
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「端島 (長崎県)」の記事における「65号棟(報国寮)」の解説
65号棟は鉄筋コンクリート造の鉱員社宅で、端島で最大のアパートでもある。コの字型をしており、最初に建設された北側の7階建て『報国寮』は、第二次世界大戦中にも関わらず建設が進められ1945年(昭和20年)に完成した。その後8階・9階部分を増築(1947年)、東側を9階建てで増築(1949年)、東側に10階部分(屋上保育園)を増築(1953年)、南側を10階建てで増築(1958年)と、段階的に拡張している。最終的には317戸、総床面積16,895.5平方メートル(屋上・地下含む)となった。計画時は北側の棟にエレベーターが設置される予定だったが、中止となりそのスペースは住居に転用された。上層階には、1941年完成の中央住宅(14号棟)で本格的に採用されたカンチレバー(張り出しベランダ)が設けられている。基本的な部屋の構造は2K(6畳2間)。4階と7階には緑道(山通り)への連絡通路が、地下1階には理容室がある。 1958年(昭和33年)に完成した南側の棟は「新65号」と呼ばれていた。端島では最も高い建物(10階建て)で、各戸に水洗式のトイレが完備されていた(北側・東側の棟は共同トイレ)。
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