4次車以降の更新工事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 15:56 UTC 版)
「営団6000系電車」の記事における「4次車以降の更新工事」の解説
2003年度以降は第24編成を最初に4次車以降にもB修工事が開始され、仕様が変更されている。 この更新は第22・24・28 - 32編成の計7編成に実施されたが、2007年(平成19年)3月に竣工した第22編成を最後に、その後の更新は行われず、以後は16000系の新造による本系列の代替へと移行した。当初、このタイプの更新を施工した車両は今後20年以上の使用を予定していたが、2015年12月に第28編成がこのグループの中で最初に廃車された。 制御装置は東西線用の05系13次車に準じたIGBT-VVVFインバータ方式(PGセンサレスベクトル制御、純電気ブレーキ対応、2レベル方式・1C4M 1群/2群制御)に変更。主電動機は165kW出力化、6000形を電装解除 (CM2→CT2) してMT比は5M5Tとした。 これは、従来のVVVF制御方式ではCPUの性能が不十分で制御応答性に問題があり、また素子容量 (1,700V-400A) の制約により採用された1C2M制御方式では更新時のコストやその後のメンテナンス性に大きな問題があったためである。 新しい更新方式では高性能CPUによるベクトル制御方式の採用、大容量素子 (3,300V-1,200A) による1C4M制御の採用と電動車数の減少により、コストダウンとメンテナンス性の向上を図った。また、ブレーキ方式は従来の均一ブレーキ制御ではなくT車遅れ込め制御を採用し、回生ブレーキ力を約25%向上させた。 補助電源装置はDCコンバータと補助用の電動発電機 (MG) を撤去の上、240kVA出力のIGBT素子による静止形インバータ (SIV)(三菱電機製または東芝製)に更新した。 更新工事が施工された6132号車客用ドアや冷房装置が交換されている 同じ更新を施工された6324号車 4次車以降更新車の三菱製VVVFインバータ装置(MAP-174-15V122形) 4次車以降更新車の日立製VVVFインバータ装置(VFI-HR1420K形) 4次車以降更新車の三菱製SIV(NC-EAT240A形) 4次車以降更新車の東芝製SIV(INV172-A0形) 更新工事施工後の第28編成の車内
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