3Dアクセラレータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 14:32 UTC 版)
「DECstation」の記事における「3Dアクセラレータ」の解説
PXG (Lo 3D Graphics Accelerator, Mid 3D Graphics Accelerator) PXG+ (Lo 3D Plus Graphics Accelerator, Mid 3D Plus Graphics Accelerator) PXG Turbo (Hi 3D Graphics Accelerator) PXG Turbo+ (Hi 3D Plus Graphics Accelerator) これらはいずれも8ビットカラーまたは24ビットカラーで、解像度は1280×1024ピクセル、リフレッシュレートは66Hzか72Hzである。Zバッファは8ビットまたは24ビットで、ダブルバッファリングされている。色深度とZバッファ深度は、モジュール上にVSIMMやZバッファモジュールを追加することで拡張可能である。 これら3DアクセラレータはDEC独自のPixelStampアーキテクチャを採用している。これは、ノースカロライナ大学の Pixel Planes とカーネギーメロン大学の The 8 by 8 Display から生まれたものである。 PixelStampアーキテクチャは、DMAエンジン、ジオメトリエンジン、PixelStampから構成されるジオメトリ・パイプラインである。DMAエンジンはTURBOchannel経由でそのパイプラインとシステムのインタフェースを形成し、CPUからパケットを受け取ってそれをジオメトリエンジンに送る。ジオメトリエンジンはSRAMと Intel i860 で構成されている。DMAエンジンから送り込まれたパケットをSRAMに格納し、それをi860で処理し、その結果をFIFOに書き出す。 PixelStamp部は STIC (STamp Interface Chip) ASIC と1つまたは2つの STAMP ASIC から構成される。STICはFIFOから結果をフェッチし、それを STAMP ASIC に渡す。STAMP ASIC はラスタライズなどのグラフィカル機能を実行する。STAMP ASIC が処理したデータが最終結果(RGBデータ)となり、VSIMMs (SIMM with VRAMs) で構成されたフレームバッファに書き込まれ、表示される。 PXG と PXG+ は double-width、PXG Turno と PXG Turbo+ は triple-width の基板である。"+" が付いているものは高性能版であり、i860 が40MHzではなく44MHzで動作し、STIC と STAMP ASIC の動作周波数も33%向上している。"Trubo" の付いているものはSRAM容量が倍で、STAMP ASIC も倍である。"Lo 3D" または "Lo 3D Plus" は、VSIMMsとZバッファモジュールを追加すると "Mid 3D" または "Mid 3D Plus" にアップグレードできる。
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