3.9Gに向けた新規割り当て
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 18:21 UTC 版)
「1800MHz帯」の記事における「3.9Gに向けた新規割り当て」の解説
上述したことの繰り返しになる部分もあるが、BBモバイルが獲得していた帯域を含めた残りの全国バンドについては、1.5GHz帯(3ブロック)とともに、DC-HSDPA・LTEサービス向けに割り当てられる予定であり、イー・モバイル(当時、現ソフトバンク)が既存周波数帯と連続した利用を希望し、免許申請を出した。 2009年(平成21年)6月10日に割当方針が発表され、イー・モバイル(当時、現ソフトバンク)が申請通りに認定され、これによって周波数幅が15MHz幅となり、従来の3倍の帯域が利用可能となった。そしてイー・モバイル(当時、現ソフトバンク)はこの15MHz幅の帯域で、DC-HSDPAならびにLTE方式のサービスを開始した。 このうち、2010年(平成22年)12月3日に、DC-HSDPAを開始しており、同サービスでは既存の5MHz幅と新規獲得の10MHz幅のうちの既存部分と隣接する5MHz幅分の計10MHz幅分で提供している。LTEは、残りの5MHz幅(または、DC-HSDPAを運用していない基地局の場合は、10MHz幅を利用する形をとる)を利用して2012年(平成24年)3月15日に提供開始された。なお、LTE向けとしては、W-CDMAで運用しているものと同一帯域ながらも、1800MHz帯と呼称し、Band 9ではなく、Band 9を丸々包括するBand 3として、将来的な欧州地域などでのLTEサービスのハーモナイズを画策している(ソフトバンクモバイルは、ワイモバイルのLTE向け帯域を1.7GHz帯と呼称。NTTドコモは東名阪バンドとして利用している帯域をLTE Bands 3として2013年9月より提供を開始した。東名阪バンドは、既存の他の帯域とは異なり、20MHz幅×2全ての帯域をLTEにリプレースした)。 2013年には、イー・アクセス(当時、現ソフトバンク)に割り当てられている帯域に隣接する5MHz幅×2分の割当が検討され、隣接する帯域を有するイー・アクセス(当時、現ソフトバンク)はもちろんのこと、イー・アクセス(当時、現ソフトバンク)の帯域を挟んで反対に隣接する東名阪バンドを有するNTTドコモ、および1800MHz帯を有していないKDDIの3社が獲得意向を表明している。イー・アクセス(当時、現ソフトバンク)は、現在の帯域を拡張する方針だが、NTTドコモやKDDIは、逼迫対策として、LTEで5MHz幅×2分を活用しつつも、将来的なキャリア・アグリケーションによる他の帯域との連動活用なども視野に入れているとしている(帯域として連続していても、20MHz幅を越える場合はキャリア・アグリゲーションを行わないとそれ以上の速度向上は、2016年の時点では技術的にできないとされる。このため、WiMAX 2+サービスやAXGPサービスのような、TD-LTEと互換のあるサービスは、帯域が30MHz幅ないしはそれ以上の帯域を連続して利用可能であっても、キャリア・アグリゲーションにて高速化を行っている)。
※この「3.9Gに向けた新規割り当て」の解説は、「1800MHz帯」の解説の一部です。
「3.9Gに向けた新規割り当て」を含む「1800MHz帯」の記事については、「1800MHz帯」の概要を参照ください。
- 3.9Gに向けた新規割り当てのページへのリンク