2020年復帰への期待
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 22:20 UTC 版)
「世界野球ソフトボール連盟」の記事における「2020年復帰への期待」の解説
実施競技不採用が確定し、2020年での復帰は完全に断たれたものと思われていたが、この2020年夏季オリンピックが、野球・ソフトボールの人気が高く、競技施設もすでに整っている東京が選ばれたこと、これを理由として複数のIOC委員から復帰の可能性が言及されたこと、さらにIOC新会長に選出されたトーマス・バッハが、上限28競技にこだわらず柔軟に改革を進める考えを示したことなどから、野球・ソフトボールの2020年復帰の可能性が湧き上がった。WBSC共同会長のフラッカリは「ドアはまだ開かれている。東京は野球の施設も十分にあり、予算も圧迫しない。アピールを続けたい」と語り、同会長は日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長と会談して協力を要請、竹田会長もできる限りの協力を約束した。またポーター共同会長も、IOC副会長やアジア・オリンピック評議会(OCA)会長と会談して協力への理解を求めるなど、野球・ソフトボール界は引き続き2020年での復帰を目指して積極的に活動している。 しかし、野球・ソフトボールが2020年に復帰するためには、オリンピック憲章にある「上限28競技」「実施競技は開催7年前までに決定」というこの2項目を改定する必要があり、改定にはIOC委員の3分の2以上の賛成が必要であるためハードルも高く、議論にも時間を要する。IOC競技部長も、バッハ会長の方針次第であると前置きしつつも、競技の再検討は困難であると語っている。この件についてバッハ会長は、「複雑な問題」「全体の調和を乱すリスクがある」と慎重な姿勢を示しつつも、「来年か再来年に提案できるよう努力したい」と改革に前向きな姿勢も示している。11月に来日した際にも「(復帰の)可能性はある」と語っている。
※この「2020年復帰への期待」の解説は、「世界野球ソフトボール連盟」の解説の一部です。
「2020年復帰への期待」を含む「世界野球ソフトボール連盟」の記事については、「世界野球ソフトボール連盟」の概要を参照ください。
- 2020年復帰への期待のページへのリンク