2020年復帰へ道開く
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 22:20 UTC 版)
「世界野球ソフトボール連盟」の記事における「2020年復帰へ道開く」の解説
前述のとおりIOCのバッハ会長は、選挙公約でもあったオリンピック改革に着手し、40項目による改革案からなる「オリンピック・アジェンダ2020」を作成した。この改革案の一つに、開催都市の大会組織委員会が追加種目を提案できる改革案が提案された。また、競技数の上限は撤廃され種目数の上限となり、追加種目は競技ベースではなく種目ベースなので実施決定期限も開催3年前まで、という案であった。この案が採用されれば、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(TOCOG)が男子野球や女子ソフトボールを提案すれば、IOC総会での承認を経てそれらが追加種目に採用されることが可能となる。そして2014年12月8日、モナコで開催されたIOC臨時総会において「オリンピック・アジェンダ2020」が採決され、この案は満場一致で可決された。これにより、2020年からの野球・ソフトボール復帰への道が開かれた。 今後の課題としては、まずはTOCOGに野球やソフトボールを開催都市推薦追加種目として提案してもらうことである。追加種目を採用するにあたっては「組織委員会が新たに追加される種目を実施することが可能であること」つまりは運営費を抑制することが求められる。この点は、すでに東京には多くの野球・ソフトボール施設があることから、克服できる可能性が高い。次に、今回の改革では夏季オリンピックの総選手数は約1万500人に抑えることが可決されており、選手数の抑制が求められる。このため、チームスポーツであり選手数の多い野球、ソフトボールを加えて、いかに選手数を調整するかが問題となっていたが、この件についてバッハ会長は「開催都市の費用負担で追加種目を追加する場合は上限種目数、上限選手数を超えてもよい」という見解を示し賛同を得ていることから、この点はすでに解決したものと思われる。 TOCOGから野球、ソフトボールが提案されれば、早ければ2015年7月にクアラルンプールで開催されるIOC総会で承認されることになる。2015年、TOCOGは野球男子とソフトボール女子を2020年東京オリンピック追加種目としてIOCに推薦提案。2016年リオデジャネイロオリンピック開催中のIOC総会で承認された。 2024年パリオリンピックの正式競技にならないことは2017年6月9日のIOC理事会で、追加種目にならないことは2019年6月25日のIOC総会で決定した。
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