2020年大会以降の中核競技からの除外検討
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「オリンピックのレスリング競技」の記事における「2020年大会以降の中核競技からの除外検討」の解説
近代オリンピックにおいて第1回からただ1回を除いて続いてきたレスリングであるが、2013年2月12日、IOC(国際オリンピック委員会)理事会において選定された2020年夏季オリンピックの「中核競技」から除外され、同年5月のプレゼンテーションを経て9月のIOC総会で追加される1枠を、他の7競技(野球・ソフトボール、ウエークボード、空手、スカッシュ、スポーツクライミング、ローラースポーツ、武術太極拳)と争うこととなった。 IOCはこの決定について、人気度や競技人口などがこの決定に繋がったと説明している。2008年北京オリンピックで実施された競技に関するIOCの評価報告ではチケット売上、取材申請数、テレビ視聴者数、報道記事数、FILA(国際レスリング連盟)やIOCのウェブページへのアクセス数などにおいて、近代五種、テコンドー、ホッケー、カヌーなど、投票の対象となった他競技と比べて著しい遜色はなかったが、2012年ロンドンオリンピックの評価報告では人気度やFILAの体制面、男女別種目数の不均衡(14対4)などで低評価だったとされ、これが理由となった。しかし、2013年5月29日に公表されたロンドン五輪の評価報告では、テレビ放送実績などによる5段階のランク分けでレスリングはテコンドーと並び4番目のDで低評価ではあったが、Eランクの近代五種は上回っていた。 2013年5月のプレゼンテーションを経て、レスリングは野球・ソフトボールやスカッシュとともに最終候補に残った。危機感を持った国際レスリング連盟が、役員の女性登用などの組織改革や3分2ピリオドのトータル・ポイント制を導入するルールの改正、種目数の男女均衡化(フリースタイルでは男女とも6種目)などの競技の近代化を短期間で断行した。そして、同年9月8日のIOC総会での評決において他の2候補の得票を上回り、2020年及び2024年夏季オリンピックへの競技残留が決定した。
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