2016年日本グランプリ (4輪)とは? わかりやすく解説

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2016年日本グランプリ (4輪)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 10:04 UTC 版)

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 2016年日本グランプリ
レース詳細
日程 2016年シーズン第17戦
決勝開催日 10月9日
開催地 鈴鹿サーキット
日本 鈴鹿市
コース長 5.807km
レース距離 53周(307.771km)
決勝日天候 曇(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:30.647
ファステストラップ
ドライバー セバスチャン・ベッテル
タイム 1:35.118(Lap 36)
決勝順位
優勝
2位
3位

2016年日本グランプリ2016 Japanese Grand Prix)は、2016年のF1世界選手権第17戦として、2016年10月9日鈴鹿サーキットで開催された。

レース前

  • この年はエミレーツ航空が冠スポンサーとなる。正式名称は「Emirates Japanese Grand Prix」。
  • ピレリはハード、ミディアム、ソフトのコンパウンドを持ち込んだ[1]

予選

2016年10月8日土曜日

経過

ニコ・ロズベルグが鈴鹿では3年連続のポールポジションを獲得した。フロントローはメルセデスが占め、フェラーリ(ただし2台ともペナルティのためグリッド降格)、レッドブル(フェラーリ2台のペナルティにより2台ともセカンドローを獲得)が続いた。ハースが初めて2台ともQ3に進出した一方、マクラーレンホンダのホームグランプリだったが振るわず、ジェンソン・バトンがQ1で、フェルナンド・アロンソがQ2で敗退した。

結果

Pos. No. ドライバー コンストラクター Q1 Q2 Q3 Grid
1 6 ニコ・ロズベルグ メルセデス 1:31.858 1:30.714 1:30.647 1
2 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:32.218 1:31.129 1:30.660 2
3 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:31.674 1:31.406 1:30.949 81
4 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:31.659 1:31.227 1:31.028 62
5 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル-タグ・ホイヤー 1:32.487 1:31.489 1:31.178 3
6 3 ダニエル・リカルド レッドブル-タグ・ホイヤー 1:32.538 1:31.719 1:31.240 4
7 11 セルジオ・ペレス フォース・インディア-メルセデス 1:32.682 1:32.237 1:31.961 5
8 8 ロマン・グロージャン ハース-フェラーリ 1:32.458 1:32.176 1:31.961 7
9 27 ニコ・ヒュルケンベルグ フォース・インディア-メルセデス 1:32.448 1:32.200 1:32.142 9
10 21 エステバン・グティエレス ハース-フェラーリ 1:32.620 1:32.155 1:32.547 10
11 77 バルテリ・ボッタス ウィリアムズ-メルセデス 1:32.383 1:32.315 11
12 19 フェリペ・マッサ ウィリアムズ-メルセデス 1:32.562 1:32.380 12
13 26 ダニール・クビアト トロ・ロッソ-フェラーリ 1:32.645 1:32.623 13
14 55 カルロス・サインツ トロ・ロッソ-フェラーリ 1:32.789 1:32.685 14
15 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン-ホンダ 1:32.819 1:32.689 15
16 30 ジョリオン・パーマー ルノー 1:32.796 1:32.807 16
17 22 ジェンソン・バトン マクラーレン-ホンダ 1:32.851 223
18 20 ケビン・マグヌッセン ルノー 1:33.023 17
19 9 マーカス・エリクソン ザウバー-フェラーリ 1:33.222 18
20 12 フェリペ・ナッセ ザウバー-フェラーリ 1:33.332 19
21 31 エステバン・オコン MRT-メルセデス 1:33.353 20
22 94 パスカル・ウェーレイン MRT-メルセデス 1:33.561 214
107% time: 1:38.075
ソース[2][3]
追記
  • ^1 - ライコネンは決勝前に6戦以内のギアボックス交換を行ったため5グリッド降格[4][5]
  • ^2 - ベッテルは前戦マレーシアGPのスタート直後にロズベルグと接触したため3グリッド降格。その後、ライコネンのペナルティにより6番グリッドとなる[6][7]
  • ^3 - バトンは決勝前に6基目のICE(エンジン)、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、エナジーストア(バッテリー)、コントロールエレクトロニクスを交換したため35グリッド降格[8][9]
  • ^4 - ウェーレインは6戦以内にギアボックスを交換したため5グリッド降格となったが、最後尾グリッドだったためこのペナルティによる変動はなし。その後、バトンのペナルティにより21番グリッドとなる[10][11]

決勝

2016年10月9日日曜日

  • 天候:曇
  • 路面状況:ドライ

経過2番手スタートのルイス・ハミルトンがスタートミスを犯し8位まで順位を落としたことで、ニコ・ロズベルグは楽にレースを支配できることになった。出遅れたハミルトンは徐々に順位を上げ、33周目に2度目のタイヤ交換を行いセバスチャン・ベッテルをアンダーカットして3位まで浮上、ソフトタイヤで猛追するベッテルを抑えきった。レース終盤には2位マックス・フェルスタッペンに迫ったが、52周目の最終シケインでフェルスタッペンのブロックによりエスケープロードに逃げコースに復帰。その後オーバーテイクのチャンスは訪れず3位のままレースを終えた。ロズベルグは危なげなくトップを守りきり鈴鹿で初勝利、ハミルトンとの差を33ポイントに広げた。ロズベルグの勝利により、メルセデスは3年連続のコンストラクターズチャンピオンが決定した。2009年に鈴鹿での日本GP開催が再開されて以降、表彰台を獲得し続けていたベッテルは4位に終わった。フェルスタッペンはドライバーズランキングでベッテルを抜き5位に浮上[12]マクラーレンホンダは決勝でも振るわずフェルナンド・アロンソが16位、ジェンソン・バトンは18位に終わった。なお、出走した22台が全車完走を果たし、2016年中国GP以来今シーズン2回目、鈴鹿では2年連続(前年は1台完走扱いを含む20台)の全車完走となった。なお優勝したロズベルグはこれがF1での最後の勝利となった。

なお、2016年度の観客動員数は145000人で過去最少記録を更新した[13]。「8万人でチェッカーフラッグを振りましょう」という司会の音頭にもかかわらず、実際の本選の入場者数は72000人と80000人を下回った。国際映像においてもチェッカーフラッグ付近はもちろんのこと、スタンド席ですら空席が目立った。

結果

Pos. No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア Grid Pts.
1 6 ニコ・ロズベルグ メルセデス 53 1:26:43.333 1 25
2 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル-タグ・ホイヤー 53 +4.978 3 18
3 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 53 +5.776 2 15
4 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 53 +20.269 6 12
5 7 キミ・ライコネン フェラーリ 53 +28.370 8 10
6 3 ダニエル・リカルド レッドブル-タグ・ホイヤー 53 +33.941 4 8
7 11 セルジオ・ペレス フォース・インディア-メルセデス 53 +57.495 5 6
8 27 ニコ・ヒュルケンベルグ フォース・インディア-メルセデス 53 +59.177 9 4
9 19 フェリペ・マッサ ウィリアムズ-メルセデス 53 +1:37.763 12 2
10 77 バルテリ・ボッタス ウィリアムズ-メルセデス 53 +1:38.323 11 1
11 8 ロマン・グロージャン ハース-フェラーリ 53 +1:39.254 7
12 30 ジョリオン・パーマー ルノー 52 +1 Lap 16
13 26 ダニール・クビアト トロ・ロッソ-フェラーリ 52 +1 Lap 13
14 20 ケビン・マグヌッセン ルノー 52 +1 Lap 17
15 9 マーカス・エリクソン ザウバー-フェラーリ 52 +1 Lap 18
16 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン-ホンダ 52 +1 Lap 15
17 55 カルロス・サインツ トロ・ロッソ-フェラーリ 52 +1 Lap 14
18 22 ジェンソン・バトン マクラーレン-ホンダ 52 +1 Lap 22
19 12 フェリペ・ナッセ ザウバー-フェラーリ 52 +1 Lap 19
20 21 エステバン・グティエレス ハース-フェラーリ 52 +1 Lap 10
21 31 エステバン・オコン MRT-メルセデス 52 +1 Lap 20
22 94 パスカル・ウェーレイン MRT-メルセデス 52 +1 Lap 21
ソース[14]
ファステストラップ[15]
ラップリーダー[16]

第17戦終了時点でのランキング

  • :ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ F1日本GP:各ドライバーのタイヤ選択”. F1-Gate.com (2016年9月28日). 2016年10月8日閲覧。
  2. ^ 2016 FORMULA 1 EMIRATES JAPANESE GRAND PRIX - QUALIFYING”. The Official F1 Website (2016年10月8日). 2016年10月8日閲覧。
  3. ^ 2016 FORMULA 1 EMIRATES JAPANESE GRAND PRIX - STARTING GRID”. The Official F1 Website (2016年10月8日). 2016年10月8日閲覧。
  4. ^ ライコネンがギアボックス交換で8番手に降格”. ESPN F1 (2016年10月9日). 2016年10月9日閲覧。
  5. ^ Stewards Decision Doc34 - K.Raikkonen”. fia.com (2016年10月9日). 2016年10月9日閲覧。
  6. ^ セバスチャン・ベッテル、F1日本GPで3グリッド降格ペナルティ”. F1-Gate.com (2016年10月2日). 2016年10月8日閲覧。
  7. ^ Stewards Decision Doc37 - S.Vettel”. fia.com (2016年10月2日). 2016年10月8日閲覧。
  8. ^ バトンは最後尾スタート”. ESPN F1 (2016年10月9日). 2016年10月9日閲覧。
  9. ^ Stewards Decision Doc33 - J.Button”. fia.com (2016年10月9日). 2016年10月9日閲覧。
  10. ^ パスカル・ウェーレイン、ギアボックス交換で5グリッド降格”. F1-Gate.com (2016年10月8日). 2016年10月8日閲覧。
  11. ^ Stewards Decision Doc19 - P.Wehrlein”. fia.com (2016年10月8日). 2016年10月8日閲覧。
  12. ^ ポイントは同数だが、優勝回数の差でフェルスタッペンが上位となる
  13. ^ 2016年 F1日本GP 鈴鹿サーキット 3日間の入場者数”. F1-Gate.com (2016年10月10日). 2016年10月10日閲覧。
  14. ^ 2016 FORMULA 1 EMIRATES JAPANESE GRAND PRIX - RACE RESULT”. The Official F1 Website (2016年10月9日). 2016年10月9日閲覧。
  15. ^ 2016 FORMULA 1 EMIRATES JAPANESE GRAND PRIX - FASTEST LAPS”. The Official F1 Website (2016年10月9日). 2016年10月9日閲覧。
  16. ^ Lap chart”. fia.com (2016年10月9日). 2016年10月9日閲覧。


前戦
2016年マレーシアグランプリ
FIA F1世界選手権
2016年シーズン
次戦
2016年アメリカグランプリ
前回開催
2015年日本グランプリ
日本グランプリ 次回開催
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