2011/2012年 アイルランドデータ保護監督官による調査
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「Facebookへの批判」の記事における「2011/2012年 アイルランドデータ保護監督官による調査」の解説
2011年8月に、アイルランドデータ保護監督官(DPC)はオーストリアの学生のグループによって設立された europe-v-facebook.org から22回の苦情が受け調査を開始した。 DPCは、最初の回答において、アイルランドDPCは欧州連合内のすべての利用者のためのFacebookのプライバシーのために法的責任があり、「必要な法的権限を駆使して、苦情を調査する」と述べた 米国・カナダの居住者でないすべての利用者は アイルランドのダブリンにある「フェイスブック・アイルランド株式会社」と契約しているので、苦情はアイルランドで提起された。欧州の法律下ではフェイスブック・アイルランドは facebook.com の「データ・コントローラー」であるため、facebook.com は、欧州のデータ保護法に準拠が求められる。 フェイスブック・アイルランド株式会社は、米国Facebook社により米国の課税を逃れるために設立された。 グループ europe-v-facebook.org はフェイスブック・アイルランドに情報開示要求を行ったところ、Facebookが利用者について持っている一人あたりの最大 1,222 ページ、57分類にわたるデータを受けとった。その中には以前利用者が削除したデータも含まれていた。与えられた情報量とはうらはらに、グループはFacebookはすべてのデータを開示しなかったと主張した。含まれていない情報の一部は、「いいね」、新たな顔認識機能についてのデータ、アップロードした動画についての利用者と情報が訪れたソーシャルプラグインを使用する第三者のウェブサイトについてのデータであった。現在グループは、Facebookは、少なくとも各利用者の少なくとも84分類データを保持していると主張している。 最初の16の苦情は、削除されていない古い「poke(ポーク)」からFacebookの新機能はオプトインにすべきかオプトアウトすべきかなどの異なる問題を対象にした。次に多かった6以上の苦情を集めた問題は、「いいね」ボタンに対するより多くの問題であった。 最も厳しい苦情は、プライバシーポリシーと、欧州の法律の下でプライバシーポリシーへの同意は、無効であるという主張である。 アイルランドの中立的な立場のスポークスマンとのインタビューで、DPCは「現地に行きFacebookを監査する。敷地内に立ち入り、セキュリティのあらゆる細部も確認する」と述べた。さらに「それは4〜5日間にわたる非常に重要で細部にわたり集中的に行われる」と述べた。2011年12月にDPCはFacebookの最初の報告書を公開している。この報告書には、法的拘束力はないが、Facebookが2012年7月まで取り組むべき変更を示唆した。DPCは、2012年7月にFacebookの進捗状況を確認することを計画している。
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