2011 Catalan motorcycle Grand Prixとは? わかりやすく解説

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2011年のカタルーニャグランプリ

(2011 Catalan motorcycle Grand Prix から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/04/17 03:05 UTC 版)

  2011年のカタルーニャグランプリ
レース詳細
2011年のロードレース世界選手権 全18戦中第5戦
決勝日 2011年6月5日
開催地 カタロニア・サーキット
開催コース 常設サーキット
4.655km
MotoGP
ポールポジション ファステストラップ
マルコ・シモンチェリ ケーシー・ストーナー
1:42.413 1:43.084
表彰台
1. ケーシー・ストーナー
2. ホルヘ・ロレンソ 3. ベン・スピーズ


Moto2
ポールポジション ファステストラップ
ステファン・ブラドル ブラッドリー・スミス
1:46.753 1:47.762
表彰台
1. ステファン・ブラドル
2. マルク・マルケス 3. アレックス・エスパルガロ
125 cc
ポールポジション ファステストラップ
ニコラス・テロル ヨハン・ザルコ
1:51.281 1:52.621
表彰台
1. ニコラス・テロル
2. マーベリック・ビニャーレス 3. ジョナス・フォルガー


2011年のカタルーニャグランプリは、ロードレース世界選手権2011年シーズン第5戦として、6月3日から5日までスペインカタロニア・サーキットで開催された。

概要

125ccクラス

125ccクラス予選では、ポイントリーダーのニコラス・テロルが3戦連続となるポールポジションを獲得、2番手にエクトル・ファウベル、3番手にマーベリック・ビニャーレスと続き、フロントロウのメンバーは前戦と同じになった[1]

日曜日は朝方に雨が降り、決勝レースは徐々に乾いていく路面での戦いとなった。序盤はテロル、ビニャーレス、ヨハン・ザルコの3人がトップ争いを展開、終盤はビニャーレスが徐々にタイムを落としてテロルとザルコのマッチレースとなった。ファイナルラップの最終コーナー立ち上がり、2番手に付けていたザルコがテロルのインを差し、テロルは縁石の外側のダートにまでラインを外してタイムをロスし、ザルコがトップでチェッカーフラッグを受けた。ところがこのオーバーテイクの際にザルコがテロルを肘で押し出していたことが危険行為と判断され、20秒のタイムペナルティが課せられた。この結果テロルがシーズン4勝目を挙げることとなり、2位ビニャーレス、3位ジョナス・フォルガーと続き、ザルコは6位に終わった。

ポイントランキングでは、トップのテロルが2番手のサンドロ・コルテセ(今回4位)との差を48ポイントにまで広げた[2]

Moto2クラス

Moto2クラス予選では、ポイントリーダーのステファン・ブラドルが開幕から5戦連続でポールポジションを獲得、2番グリッドには地元アレックス・エスパルガロ、3番グリッドには前年のカタルーニャGPの勝者である高橋裕紀が続いた[3]

決勝レースではブラドルが一度もトップの座を譲ることなく、終盤には独走状態を築いてシーズン3勝目を挙げた。2位は前戦の勝者マルク・マルケス、3位にはアレックス・エスパルガロが入り、自身GP初の表彰台に立った。高橋裕紀は8位走行中の6周目、前方を走っていたトーマス・ルティハイサイドに巻き込まれる形で転倒リタイヤとなった。またフリアン・シモンが2位走行中の16周目にケナン・ソフォーグルに追突されて転倒リタイヤ、右足の脛骨腓骨複雑骨折する重傷を負い、このあと3戦の欠場を強いられることとなった[4]

ポイントランキングではブラドルがリードを広げ、43ポイント差のランキング2番手には今回4位だったシモーネ・コルシが浮上した[5]

MotoGPクラス

MotoGPクラスでは前戦のクラッシュで右鎖骨を骨折したダニ・ペドロサが欠場、また金曜日のフリー走行ではモンスター・ヤマハ・テック3コーリン・エドワーズも単独転倒で右鎖骨を骨折し、予選・決勝は15人のライダーで争われることとなった[6]

土曜日の予選ではマルコ・シモンチェリがクラス初のポールポジションを獲得[7]。前戦のクラッシュの当事者であるシモンチェリはこの週にレースディレクションの聴取を受け、前戦でのミスを認めて今後同様のことを繰り返さない旨の反省の弁を述べていた[8]

日曜日の決勝では2周目にトップに立ったケーシー・ストーナーが後続との差を徐々に広げ、2連勝・シーズン3勝目を挙げた。2位にはホルヘ・ロレンソ、3位にはベン・スピーズヤマハワークスの2人が続いた。シモンチェリはスタートに失敗し、その後もペースが上がらず6位に終わった[9]。チームメイトの青山博一は4周目にランディ・ド・プニエと接触してシーズン初となる転倒リタイヤを喫した。

ポイントランキングでは、2番手のストーナーがトップのロレンソとの差を7ポイントにまで詰めてきた[10]

MotoGPクラス決勝結果

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 27 ケーシー・ストーナー ホンダ 25 43:19.779 2 25
2 1 ホルヘ・ロレンソ ヤマハ 25 +2.403 3 20
3 11 ベン・スピーズ ヤマハ 25 +4.291 4 16
4 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ホンダ 25 +5.255 5 13
5 46 バレンティーノ・ロッシ ドゥカティ 25 +7.371 7 11
6 58 マルコ・シモンチェリ ホンダ 25 +11.831 1 10
7 35 カル・クラッチロー ヤマハ 25 +26.483 6 9
8 69 ニッキー・ヘイデン ドゥカティ 25 +33.243 8 8
9 65 ロリス・カピロッシ ドゥカティ 25 +43.092 13 7
10 17 カレル・アブラハム ドゥカティ 25 +43.113 15 6
11 8 エクトル・バルベラ ドゥカティ 25 +44.224 10 5
12 19 アルバロ・バウティスタ スズキ 25 +45.239 9 4
13 24 トニ・エリアス ホンダ 25 +58.268 14 3
Ret 14 ランディ・ド・プニエ ドゥカティ 3 衝突 12
Ret 7 青山博一 ホンダ 3 衝突 11
DNS 5 コーリン・エドワーズ ヤマハ 負傷

Moto2クラス決勝結果

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 65 ステファン・ブラドル カレックス 23 41:38.888 1 25
2 93 マルク・マルケス スッター 23 +4.141 5 20
3 40 アレックス・エスパルガロ ポンス カレックス 23 +8.409 2 16
4 3 シモーネ・コルシ FTR 23 +10.331 15 13
5 4 ランディ・クルメナッハ カレックス 23 +11.661 19 11
6 15 アレックス・デ・アンジェリス モトビ 23 +12.383 20 10
7 34 エステベ・ラバト FTR 23 +12.602 9 9
8 36 ミカ・カリオ スッター 23 +13.467 7 8
9 68 ヨニー・エルナンデス FTR 23 +16.612 21 7
10 76 マックス・ノイキルヒナー MZ-RE ホンダ 23 +16.735 24 6
11 45 スコット・レディング スッター 23 +17.031 11 5
12 51 ミケーレ・ピロ モリワキ 23 +18.460 14 4
13 25 アレックス・バルドリーニ スッター 23 +22.933 27 3
14 19 ザビエル・シメオン テック3 23 +23.416 30 2
15 29 アンドレア・イアンノーネ スッター 23 +23.449 22 1
16 44 ポル・エスパルガロ FTR 23 +24.070 25
17 71 クラウディオ・コルティ スッター 23 +24.111 18
18 31 カルメロ・モラレス モリワキ 23 +25.351 23
19 38 ブラッドリー・スミス テック3 23 +29.249 6
20 53 バレンティン・デビーズ FTR 23 +35.077 26
21 64 サンティアゴ・エルナンデス FTR 23 +41.666 34
22 13 アンソニー・ウエスト MZ-RE ホンダ 23 +52.103 31
23 16 ジュール・クルーセル スッター 23 +1:02.492 10
24 49 ケブ・コフラン FTR 23 +1:16.294 32
Ret 80 アクセル・ポンス ポンス カレックス 18 アクシデント 16
Ret 60 フリアン・シモン スッター 15 衝突 8
Ret 54 ケナン・ソフォーグル スッター 15 衝突 17
Ret 77 ドミニク・エガーター スッター 15 アクシデント 12
Ret 21 ハビエル・フォレス スッター 11 棄権 13
Ret 75 マティア・パシーニ FTR 7 アクシデント 33
Ret 12 トーマス・ルティ スッター 5 衝突 4
Ret 72 高橋裕紀 モリワキ 5 衝突 3
Ret 63 マイク・ディ・メッリオ テック3 5 アクシデント 29
Ret 39 ロベルティーノ・ピエトリ スッター 3 棄権 28
Ret 95 マシェル・アル・ナイミ モリワキ 2 棄権 36
Ret 9 ケニー・ノエス FTR 0 アクシデント 35
DNS 14 ラタパー・ウィライロー FTR 負傷
DNS 88 リカルド・カルダス モリワキ 負傷

125ccクラス決勝結果

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 18 ニコラス・テロル アプリリア 22 42:29.647 1 25
2 25 マーベリック・ビニャーレス アプリリア 22 +10.356 3 20
3 94 ジョナス・フォルガー アプリリア 22 +15.260 7 16
4 11 サンドロ・コルテセ アプリリア 22 +15.670 6 13
5 7 エフレン・バスケス デルビ 22 +15.942 5 11
6 5 ヨハン・ザルコ デルビ 22 +19.7581 4 10
7 55 エクトル・ファウベル アプリリア 22 +26.490 2 9
8 33 セルヒオ・ガデア アプリリア 22 +26.681 9 8
9 26 アドリアン・マルティン アプリリア 22 +36.134 10 7
10 84 ヤコブ・コーンフェール アプリリア 22 +36.776 15 6
11 52 ダニー・ケント アプリリア 22 +37.936 11 5
12 96 ルイ・ロッシ アプリリア 22 +1:10.840 21 4
13 31 ニクラス・アジョ アプリリア 22 +1:11.704 23 3
14 10 アレクシ・マスボー KTM 22 +1:11.798 17 2
15 23 アルベルト・モンカヨ アプリリア 22 +1:15.709 12 1
16 77 マルセル・シュロッター マヒンドラ 22 +1:22.005 20
17 53 ジャスパー・イウェマ アプリリア 22 +1:25.457 13
18 3 ルイジ・モルシアーノ アプリリア 22 +1:25.628 22
19 43 ストゥーラ・ファーガーハウグ アプリリア 22 +1:55.296 29
20 43 フランチェスコ・マウリエロ アプリリア 22 +1:55.382 27
21 30 ジュリアン・ペドーネ アプリリア 22 +1:55.488 28
22 56 ピーター・セベスティエン KTM 21 +1 Lap 30
23 28 ジュゼップ・ロドリゲス アプリリア 21 +1 Lap 25
24 86 Kevin Hanus ホンダ 21 +1 Lap 33
25 15 シモーネ・グロツキー アプリリア 21 +1 Lap 18
26 71 ジョン・マクフィー アプリリア 20 +2 Laps 26
27 36 ホアン・ペレロ アプリリア 20 +2 Laps 31
28 17 テイラー・マッケンジー アプリリア 20 +2 Laps 34
29 19 アレッサンドロ・トヌッチ アプリリア 20 +2 Laps 32
Ret 39 ルイス・サロム アプリリア 16 アクシデント 8
Ret 99 ダニー・ウェブ マヒンドラ 0 衝突 14
Ret 44 ミゲル・オリベイラ アプリリア 0 衝突 16
Ret 63 ズルファミ・カイルディン デルビ 0 衝突 19
Ret 21 ハリー・スタフォード アプリリア 0 衝突 24

注釈

  1. ^ – ヨハン・ザルコはファイナルラップのオーバーテイク時の行為がルール違反に問われ、20秒のタイムペナルティが課せられた。

脚注

参考文献


前戦
2011年のフランスグランプリ
ロードレース世界選手権
2011年シーズン
次戦
2011年のイギリスグランプリ
前回開催
2010年のカタルーニャグランプリ
カタルーニャグランプリ 次回開催
2012年のカタルーニャグランプリ

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