2011年地震による運転停止
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「大飯発電所」の記事における「2011年地震による運転停止」の解説
2011年3月11日の時点では、大飯発電所の1 - 4号機はそれぞれ以下の状態であった。 番号状態1号機 2010年12月10日から定期検査中(2011年3月10日から調整運転中) 2号機 2010年11月17日から通常運転中 3号機 2010年6月6日から通常運転中 4号機 2010年6月23日から通常運転中 3月11日に福島第一原子力発電所事故が発生し、原子力発電所の安全性の問題が全国で注目を集めるようになった。 国の原子力安全・保安院は約3週間後の3月末に、緊急安全対策を各電力会社に指示した。経済産業省はこの対策が講じられたことが確認できれば再稼働は可能との見解で、経済産業大臣(当時)の海江田万里は6月に原発の安全宣言を出し、定期検査の予定の作業が終了した玄海発電所の再稼働を進めようとしていた。しかし、事故の検証が未実施で安全基準が示されていないとして、13基の商用原発を抱える福井県などから時期尚早との声が上がった。そこで、政府(菅政権)は、ストレステストを導入し、1次評価で安全性を確認してから再稼働の是非を判断することとなった。 これを受け、関西電力は10月28日に3号機の、11月17日に4号機のストレステスト1次評価を原子力安全・保安院に提出した。 国の原子力安全・保安院は、2012年2月13日に関西電力が提出した3号機および4号機のストレステストについて、「妥当」とする審査書を発表した。また、3月23日に原子力安全委員会はこの保安院の審査書を「妥当」と確認した。2012年7月1日の3号機運転再開の時点では、空冷式で1825kVAの容量を持つ非常用発電装置を高台に設置する、非常用電源を発電設備につなぐための恒設ケーブルを設置する、といった対策はとられていたものの、免震事務棟の建設、フィルター付きベント装置の設置、防潮堤のかさ上げのような大規模工事を要する対策は進行途中であった。
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