2011年台風12号の被害と運転状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 00:27 UTC 版)
「くろしお (列車)」の記事における「2011年台風12号の被害と運転状況」の解説
2011年9月3日に日本に上陸した台風12号は紀伊半島を中心に大雨をもたらし、特に本列車群が走行する白浜駅 - 新宮駅間では、那智駅 - 紀伊天満駅間の那智川橋梁が那智川の増水により一部流失するなどの大きな被害が出た。 不通区間のうち、白浜駅 - 串本駅間は同年9月17日、串本駅 - 紀伊勝浦駅間は同年9月26日に運転を再開したが、白浜駅に留置されていた283系6両1本の床下機器が冠水して故障し、那智川橋梁が流失したため新宮駅に381系(スーパーくろしお編成)6両編成2本と283系6両1本が取り残されて車両が不足していることから、紀伊勝浦駅まで運転再開後も特急列車は当初2往復しか運転されていなかった。 しかし、283系は11月12日から13日にかけて、381系は同月13日から14日にかけてと、同月19日から20日にかけて、新宮駅から紀勢本線JR東海管轄区間・伊勢鉄道伊勢線・関西本線名古屋地区・名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線・東海道本線(名古屋地区・琵琶湖線・JR京都線)経由で京都総合運転所まで甲種輸送で搬出された。この甲種輸送により車両数の不足がある程度解消できたことから、2011年11月19日から紀伊勝浦駅まで6往復運転されるようになった。 9月7日:「オーシャンアロー」の全区間と「スーパーくろしお」の白浜駅 - 新宮駅間以外は運転を再開。 9月17日:一部の「オーシャンアロー」と「スーパーくろしお」を次のように運転再開。「スーパーくろしお」2往復(下り3・13号、上り26・32号)は白浜駅 - 串本駅間で運転再開。 「オーシャンアロー」1号の新大阪駅 - 白浜駅間、31号の新大阪駅 - 和歌山駅間、28号の白浜駅 - 京都駅間で運転再開。381系「スーパーくろしお」編成で運転。 9月26日:「スーパーくろしお」2往復(下り3・13号、上り26・32号)の串本駅 - 紀伊勝浦駅間で運転再開。 11月19日:「オーシャンアロー」25号と「スーパーくろしお」12号の白浜駅 - 紀伊勝浦駅間以外は全列車運転再開。「オーシャンアロー」2往復(下り9・31号、上り8・28号)は、「くろしお」および「スーパーくろしお」編成で運転。 12月3日:紀伊勝浦駅 - 新宮駅間で運転再開し、これにより災害前の通常運転に戻る。
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