2010年のインターコンチネンタル・ル・マン・カップとは? わかりやすく解説

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2010年のインターコンチネンタル・ル・マン・カップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/30 00:59 UTC 版)

2010年のインターコンチネンタル・ル・マン・カップ
前年: 無し 翌年: 2011

2010年のインターコンチネンタル・ル・マン・カップは、フランス西部自動車クラブ (ACO) が主催するインターコンチネンタル・ル・マン・カップの初のシーズン。2010年9月12日イギリスシルバーストンで開幕し、11月7日中国珠海で閉幕するまで、全3戦で争われた。カップはアメリカン・ル・マン・シリーズル・マン・シリーズアジアン・ル・マン・シリーズの耐久戦で争われた[1]。優勝チームは2011年のル・マン24時間レースに自動エントリーされた。

プジョーはチーム・プジョー トタルがLMP1クラスで参戦、全3戦で勝利して唯一のライバルであるアウディに打ち勝ちマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得した。チーム・プジョー トタルはまた、アウディ・スポーツチーム・ヨーストに17ポイント差を付けてチーム・タイトルを獲得した。GT2ではフェラーリポルシェに対して7ポイントという僅差で打ち勝ち、マニュファクチャラーズ・タイトルを獲得した。チーム・タイトルはポルシェのチーム・フェルバーマイヤー・プロトンが優勝は無かったもののタイトルを獲得した。LMP2はオーク・レーシングのみ、GT1はラルブル・コンペティションのみの参戦であった。

スケジュール

開催日程 開催国 開催サーキット 優勝 出走台数
ドライバー マシン 周回数
1 9月12日 イギリス シルバーストン プジョー・908 HDi FAP 170 45
2 10月2日 アメリカ合衆国 ロード・アトランタ プジョー・908 HDi FAP 242 41
3 11月7日 中国 珠海
  • ステファン・サラザン
  • フランク・モンタニー
プジョー・908 HDi FAP 232 23

エントリーリスト

LMP1

チーム 車両 エンジン タイヤ No. ドライバー ラウンド
チーム・プジョー・トタル プジョー・908 HDi FAP プジョー HDi 5.5 L V12 ターボ
ディーゼル
M 1/07/1 ニコラ・ミナシアン 1
アンソニー・デビッドソン 1-2
マルク・ジェネ 2
アレクサンダー・ヴルツ 2
セバスチャン・ボーデ 3
サイモン・パジェノ 3
-/08/2 フランク・モンタニー 2-3
ステファン・サラザン 2-3
ペドロ・ラミー 2
チーム・オレカ・マットムート プジョー・908 HDi FAP プジョー HDi 5.5 L V12 ターボ
ディーゼル
M 4 ニコラ・ラピエール 1
ステファン・サラザン 1
アウディスポーツ・チーム・ヨースト アウディ・R15 TDIプラス アウディ TDI 5.5 L V10 ターボ
ディーゼル
M 7 トム・クリステンセン 1-3
アラン・マクニッシュ 1-3
リナルド・カペッロ 2
8 リナルド・カペッロ 1, 3
ティモ・ベルンハルト 1
ロマン・デュマ 3
9 マルセル・フェスラー 2
アンドレ・ロッテラー 2
ブノワ・トレルイエ 2
ドライソン・レーシング ローラ・B09/60 ジャッド GV5.5 S2 5.5 L V10 M 11/8/- ポール・ドライソン英語版 1-2
ジョニー・コッカー英語版 1-2
エマニュエル・ピロ 2

LMP2

チーム 車両 エンジン タイヤ No. ドライバー ラウンド
オーク・レーシング
チーム・マツダ・フランス(Rd.1)
ペスカロロ・01(Rd.1-2)
ペスカロロ・01 Evo(Rd.3)
ジャッド DB 3.4 L V8 D 24 ジャック・ニコレ 1
マシュー・ライエ英語版 1
35 ギョーム・モロー 1
リカルド・ハイン 1
ジャック・ニコレ 2-3
フレデリック・デ・ロシャ 2-3
パトリス・ラファーグ 2-3
レーシング・ボックス
MIKコルセ
ローラ・B09/80 ジャッド DB 3.4 L V8 M 29 ピエルジュゼッペ・ペラッツィーニ 1
マルコ・チオチ 1
ルカ・ピリ 1
30 ファビオ・バビーニ英語版 1
フェルナンド・ゲリ 1
フェデリコ・レオ英語版 1

GT1

チーム 車両 エンジン タイヤ No. ドライバー ラウンド
ラルブル・コンペティション サリーン・S7-R フォード 7.0 L V8 M 50 ガブリエレ・ガーデル 1
パトリス・ゲースラール 1
フェルナンド・リース英語版 1
パトリック・ボーンハウザー 3
ローレン・グロッピー 3
ペドロ・ラミー 3

GT2

チーム 車両 エンジン タイヤ No. ドライバー ラウンド
ジャガーRSR ジャガー・XKR GT2 ジャガー 5.0 L スーパーチャージャー V8 Y 33 アンディ・ウォレス 2
ブッチ・ライツィンガー 2
トミー・ドリッシ英語版 2
-/75/81 ポール・ジェンティーロジー英語版 2-3
マルク・ホーセンス 2-3
ライアン・ダルジール 2
フライングリザード・モータースポーツ ポルシェ・911 GT3 RSR(997) ポルシェ 4.0 L F6 M 44 ダレン・ロウ英語版 2
セス・ニーマン英語版 2
マルコ・ホルツァー 2
45 パトリック・ロング 2
ヨルグ・ベルグマイスター 2
マルク・リープ 2
リシ・コンペティツィオーネ フェラーリ・F430 GT2 フェラーリ F136GT 4.0 L V8 M 61 ジャンカルロ・フィジケラ 2
ハイメ・メロ 2
ミカ・サロ 2
62 トニ・バイランダー 2
ジャンマリア・ブルーニ 2
プロスピード・コンペティション ポルシェ・911 GT3 RSR(997) ポルシェ 4.0 L F6 M 75 マルコ・ホルツァー 1
リチャード・ウェストブルック 1, 3
ダリル・オーヤン英語版 3
チーム・フェルバーマイヤー-プロトン ポルシェ・911 GT3 RSR(997) ポルシェ 4.0 L F6 M 77 マルク・リープ 1, 3
リヒャルト・リーツ 1, 3
88 クリスチャン・リード 1, 3
マルティン・ラジンガー 1, 3
ロマン・デュマ 1
ジャンルカ・ローダ 3
BMW・チーム・シュニッツァー BMW・M3 GT2 BMW 4.0 L V8 D 78 ヨルグ・ミューラー 1, 3
ディルク・ヴェルナー 1, 3
CRSレーシング フェラーリ・F430 GT2 フェラーリ F136GT 4.0 L V8 M 90 フィル・ケイフ英語版 1, 3
ピエール・エレット 1 ,3
ピエール・カッファー 1
アンドリュー・カーカルディ英語版 3
91 アンドリュー・カーカルディ英語版 1
ティム・ミューレン英語版 1
BMW・レイホール・レターマン・レーシング BMW・M3 GT2 BMW 4.0 L V8 D 90 ディルク・ミューラー 2
ジョーイ・ハンド 2
アンディ・プリオール 2
92 ビル・オーバーレン 2
トミー・ミルナー 2
ディルク・ヴェルナー 2
AFコルセ フェラーリ・F430 GT2 フェラーリ F136GT 4.0 L V8 M 95 ジャンカルロ・フィジケラ 1
トニ・バイランダー 1, 3
ジャン・アレジ 1
ジャンマリア・ブルーニ 3
ハイメ・メロ 3
96 ジャンマリア・ブルーニ 1
ハイメ・メロ 1
ガルフ・チーム・ファースト ランボルギーニ・ガヤルド LP560 GT2 ランボルギーニ 5.2 L V10 D 99 ファビエン・ジロイ 1, 3
ロアルド・ゲーテ 1, 3

レース結果

シリーズ初年度は秋に3つのイベントが開催された。アメリカン・ル・マン・シリーズ、ル・マン・シリーズの最終戦、アジアン・ル・マン・シリーズのイベントから形成された。第1戦は9月にシルバーストン・サーキットで行われたシルバーストン1000キロレース、第2戦は10月にロード・アトランタで行われたプチ・ル・マン、最終戦は11月に珠海国際サーキットで行われた珠海1000キロレースで、これは中国で開催された初のル・マン形式のレースであった。

注:各レースにおいて、インターコンチネンタル・カップに参戦していない車両が各クラスで優勝した場合もあり。下記リストはカップ戦エントラントの最上位を表示。

ラウンド サーキット LMP1カップ優勝 LMP2カップ優勝 GT1カップ優勝 GT2カップ優勝 詳細
1 シルバーストン No.1 チーム・プジョー・トタル No.35 オーク・レーシング No.50 ラルブル・コンペティション No.96 AFコルセ 詳細
2 ロード・アトランタ No.08 チーム・プジョー・トタル No.35 オーク・レーシング Did Not Participate No.62 リシ・コンペティツィオーネ 詳細
3 珠海 No.2 チーム・プジョー・トタル No.35 オーク・レーシング No.50 ラルブル・コンペティション No.78 BMW・チーム・シュニッツァー 詳細

ランキング

ポイントはそれぞれのクラスの優勝者の走行距離70%以上を走行した場合に与えられる。また、カップにエントリーしたドライバーにのみ与えられる。ポールポジションを獲得したILMCエントリーチームの車両にはボーナスポイント1が与えられる(太字で表示)[2]

ポイントシステム[2]
1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位 11位 12位 13位 14位 15位 16位 17位 18位 19位 20位 21位 22位 ポールポジション
25 22 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 1

マニュファクチャラーズ・カップ

マニュファクチャラーズ・カップはLMP1とGT2カテゴリーでのみ争われた。各マニュファクチャラーはそれぞれのイベントでポイント獲得対象チームを指定しなければならなかった。ポイントはそれぞれのチームのトップ2台に与えられた[2]

LMP1

順位 マニュファクチャラー SIL
PET
ZHU
Total
points
1 プジョー 1 1 1 140
2 2 4
2 アウディ 3 3 3 101
Ret 5 2

GT2

順位 マニュファクチャラー SIL
PET
ZHU
Total
points
1 フェラーリ 1 3 3 120
4 7 5
2 ポルシェ 2 5 2 113
5 9 4
3 BMW 8 4 1 69
13
4 ジャガー Ret Ret 0
Ret

チームズ・カップ

LMP1

順位 チーム No. SIL
PET
ZHU
Total
points
1 チーム・プジョー・トタル 1/07/1 1 2 4 118
-/08/2 1 1
2 アウディ・スポーツチーム・ヨースト 7 Ret 3 2 101
8 3 3
9 5
3 ドライソン・レーシング 11/8/- 8 6 32
4 チーム・オレカ・マットムート 4 2 22

LMP2

注:シルバーストンでMIKコルセはレーシング・ボックスとしてエントリーした。

順位 チーム No. SIL
PET
ZHU
Total
points
1 オーク・レーシング 24 6 83
35 3 3 1
1 MIKコルセ 29 7 34
30 5

GT1

GT1カテゴリーではラルブル・コンペティションとアトラス eFX-チーム FSがエントリーしたが、アトラスはシリーズから撤退したためタイトルはラルブルが自動的に獲得した。

順位 チーム No. SIL
PET
ZHU
Total
points
1 ラルブル・コンペティション 50 1 1 51

GT2

順位 チーム No. SIL
PET
ZHU
Total
points
1 チーム・フェルバーマイヤー-プロトン 77 5 2 72
88 10 4
2 AFコルセ 95 12 3 57
96 1
3 CRSレーシング 90 13 47
91 4 5
4 BMW・チーム・シュニッツァー 78 8 1 40
5 リシ・コンペティツィオーネ 61 7 37
62 3
6 フライングリザード・モータースポーツ 44 9 32
45 5
7 BMW・レイホール・レターマン・レーシング 90 13 29
92 4
8 ガルフ・チーム・ファースト 99 11 6 29
9 プロスピード・コンペティション 75 2 Ret 22
10 ジャガーRSR 33 Ret 0
81 Ret Ret

参照

  1. ^ Nancy Knapp Schilke (2009年12月8日). “ACO links Le Mans series' with Intercontinental Cup”. motorsport.com. 2010年9月13日閲覧。
  2. ^ a b c 2010 Intercontinental Le Mans Cup Supplementary Regulations” (PDF). lemans.org. Automobile Club de l'Ouest (2010年7月19日). 2010年9月15日閲覧。

外部リンク




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