2010年のイギリスグランプリ (ロードレース)とは? わかりやすく解説

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2010年のイギリスグランプリ (ロードレース)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/27 03:26 UTC 版)

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  2010年のイギリスグランプリ
レース詳細
2010年のロードレース世界選手権 全18戦中第5戦
決勝日 2010年6月20日
開催地 シルバーストン
開催コース 常設サーキット
5.899km
MotoGP
ポールポジション ファステストラップ
ホルヘ・ロレンソ ホルヘ・ロレンソ
2:03.308 2:03.526
表彰台
1. ホルヘ・ロレンソ
2. アンドレア・ドヴィツィオーゾ 3. ベン・スピーズ


Moto2
ポールポジション ファステストラップ
クラウディオ・コルティ トーマス・ルティ
2:09.624 2:09.886
表彰台
1. ジュール・クルーセル
2. トーマス・ルティ 3. フリアン・シモン
125 cc
ポールポジション ファステストラップ
マルク・マルケス ポル・エスパルガロ
2:14.667 2:13.781
表彰台
1. マルク・マルケス
2. ポル・エスパルガロ 3. ブラッドリー・スミス


2010年のイギリスグランプリは、ロードレース世界選手権2010年シーズン第5戦として、6月18日から20日までイングランドシルバーストン・サーキットで開催された。

概要

前年までのドニントン・パークに代わり、24年ぶりにシルバーストンでイギリスGPが開催された。サーキットには大きな改修が施され、インフィールドセクションが新たに追加された "アリーナ" と呼ばれるレイアウトが使用された。

Moto2クラス

Moto2クラス予選では、前年ハヤテ・レーシングとしてMotoGPクラスに参戦していたフォワード・レーシングチームのルーキー、クラウディオ・コルティが初のポールポジションを獲得した。2番手にはチームメイトのジュール・クルーセル、3番手にフィースマン・キーファー・レーシングのステファン・ブラドル、4番手にチーム・アスパーフリアン・シモンと続き、スッターのシャシーを駆るライダーが初めてフロントロウを独占した[1]

決勝レースでは中盤まではフォワード・レーシングの2人とシモンがトップを争っていたが、終盤にかけてトーマス・ルティと地元スコット・レディングの2人が追いつき、5台による優勝争いが展開されることとなった。ラスト2周となった時点でポールのコルティが転倒し脱落、ファイナルラップ突入時点ではルティがトップに立ち後続に0.6秒のアドバンテージを持っていたが、3番手だったクルーセルが鋭いブレーキングの突っ込みでどんどん差を詰め、ルティがミスを犯した隙を突いてトップに浮上、そのまま逃げ切ってグランプリ初優勝を遂げた[2]

ポイントランキングでは、トップのトニ・エリアスは今回10位、2位の富沢祥也は6位でフィニッシュし、両者のポイント差は15に詰まった[3]

MotoGPクラス

1995年の最終戦以来となる、バレンティーノ・ロッシがいないグランプリとなった今回、MotoGPクラスの予選ではフィアット・ヤマハチーム唯一のライダーとなったホルヘ・ロレンソがシーズン初のポールポジションを獲得した。続いてホンダのサテライトチームであるLCRランディ・ド・プニエが2番手に入る健闘を見せた[4]

日曜の決勝前のウォームアップランでは、インターウェッテン・ホンダ青山博一がハイサイドから転倒し腰を強打、検査の結果第12胸椎の骨折と診断された。これにより青山は第10戦チェコGPまで欠場することとなった[5][6]

決勝レースではポールからスタートしたロレンソが独走し、シーズン3勝目を遂げた。5台でおこなわれた2番手争いは、レプソル・ホンダアンドレア・ドヴィツィオーゾが制した。3番手にはファイナルラップにニッキー・ヘイデンを逆転したモンスター・ヤマハ・テック3のルーキー、ベン・スピーズが入り、自身グランプリ初の表彰台を獲得した。

ポイントランキングではトップのロレンソが2位のドヴィツィオーゾに37ポイント差、3位のダニ・ペドロサに42ポイント差という大きなマージンを築いた[7]

125ccクラス

125ccクラス予選では、前戦の勝者マルク・マルケスがシーズン3度目となるポールポジションを獲得、2番手に地元ブラッドリー・スミス、3番手ポル・エスパルガロ、4番手ニコラス・テロルと続いた[8]

日曜の決勝レースはマルケスとエスパルガロのマッチレースとなった。ファイナルラップまで接戦が続いたが、最後はエスパルガロがラインを大きく外してタイムをロスし、マルケスが2連勝・シーズン2勝目を挙げた。

ポイントランキングでは、今回4位に終わったテロルを1ポイント差で逆転し、エスパルガロが初めてポイントリーダーに立った[9]

MotoGPクラス決勝結果

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 99 ホルヘ・ロレンソ ヤマハ 20 41:34.083 1 25
2 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ホンダ 20 +6.743 4 20
3 11 ベン・スピーズ ヤマハ 20 +7.097 7 16
4 69 ニッキー・ヘイデン ドゥカティ 20 +7.314 5 13
5 27 ケーシー・ストーナー ドゥカティ 20 +7.494 6 11
6 14 ランディ・ド・プニエ ホンダ 20 +9.055 2 10
7 58 マルコ・シモンチェリ ホンダ 20 +14.425 9 9
8 26 ダニ・ペドロサ ホンダ 20 +15.313 3 8
9 5 コーリン・エドワーズ ヤマハ 20 +27.594 10 7
10 41 アレックス・エスパルガロ ドゥカティ 20 +42.394 12 6
11 40 エクトル・バルベラ ドゥカティ 20 +43.365 11 5
12 19 アルバロ・バウティスタ スズキ 20 +43.408 14 4
13 36 ミカ・カリオ ドゥカティ 20 +43.580 15 3
Ret 65 ロリス・カピロッシ スズキ 13 アクシデント 13
Ret 33 マルコ・メランドリ ホンダ 0 アクシデント 8
DNS 7 青山博一 ホンダ 0 スタートせず

Moto2クラス決勝結果

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 16 ジュール・クルーセル スッター 18 39:19.472 2 25
2 12 トーマス・ルティ モリワキ 18 +0.057 9 20
3 60 フリアン・シモン スッター 18 +0.322 4 16
4 45 スコット・レディング スッター 18 +0.520 12 13
5 6 アレックス・デボン FTR 18 +5.271 17 11
6 48 富沢祥也 スッター 18 +5.377 11 10
7 63 マイク・ディ・メッリオ スッター 18 +5.484 31 9
8 19 ザビエル・シメオン モリワキ 18 +5.709 6 8
9 77 ドミニク・エガーター スッター 18 +10.240 13 7
10 24 トニ・エリアス モリワキ 18 +10.411 18 6
11 10 フォンシ・ニエト モリワキ 18 +10.701 10 5
12 29 アンドレア・イアンノーネ スピードアップ 18 +10.741 16 4
13 14 ラタパー・ウィライロー ビモータ 18 +10.959 24 3
14 41 アルネ・トーデ スッター 18 +16.062 8 2
15 40 セルヒオ・ガデア ポンス カレックス 18 +16.161 22 1
16 59 ニッコロ・カネパ フォースGP210 18 +24.118 26
17 8 アンソニー・ウエスト MZ-RE ホンダ 18 +29.563 33
18 72 高橋裕紀 テック3 18 +29.952 38
19 61 ウラジミール・イワノフ モリワキ 18 +30.218 34
20 52 ルーカス・ペセック モリワキ 18 +31.289 25
21 9 ケニー・ノエス プロモハリス 18 +31.423 23
22 54 ケブ・コフラン FTR 18 +31.715 30
23 80 アクセル・ポンス ポンス カレックス 18 +31.819 20
24 44 ロベルト・ロルフォ スッター 18 +35.447 27
25 76 ベルナト・マルティネス ビモータ 18 +35.851 28
26 53 バレンティン・デビーズ ADV 18 +42.924 39
27 39 ロベルティーノ・ピエトリ スッター 18 +51.566 29
28 35 ラファエレ・デ・ロサ テック3 18 +56.529 36
29 21 ウラジミール・レオノフ スッター 18 +58.361 40
30 71 クラウディオ・コルティ スッター 18 +1:18.671 1
31 5 ホアン・オリベ プロモハリス 18 +2:44.36* 35
Ret 68 ヨニー・エルナンデス BQR-Moto2 17 アクシデント 5
Ret 25 アレックス・バルドリーニ ICP 17 衝突 7
Ret 17 カレル・アブラハム FTR 17 衝突 14
Ret 55 エクトル・ファウベル スッター 17 アクシデント 32
Ret 75 マティア・パシーニ モトビ 16 棄権 21
Ret 2 ガボール・タルマクシ スピードアップ 15 アクシデント 19
Ret 96 アンソニー・デラール BQR-Moto2 13 アクシデント 37
Ret 3 シモーネ・コルシ モトビ 1 衝突 15
Ret 65 ステファン・ブラドル スッター 1 衝突 3

* ピットでレースフィニッシュ。

125ccクラス決勝結果

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 93 マルク・マルケス デルビ 17 38:12.837 1 25
2 41 ポル・エスパルガロ デルビ 17 +2.576 3 20
3 38 ブラッドリー・スミス アプリリア 17 +13.446 2 16
4 40 ニコラス・テロル アプリリア 17 +17.117 4 13
5 71 小山知良 アプリリア 17 +35.641 7 11
6 11 サンドロ・コルテセ デルビ 17 +39.184 11 10
7 35 ランディ・クルメナッハ アプリリア 17 +39.258 10 9
8 14 ヨハン・ザルコ アプリリア 17 +39.949 5 8
9 12 エステベ・ラバト アプリリア 17 +40.510 6 7
10 99 ダニー・ウェブ アプリリア 17 +50.287 8 6
11 7 エフレン・バスケス デルビ 17 +1:03.503 9 5
12 23 アルベルト・モンカヨ アプリリア 17 +1:04.065 12 4
13 53 ジャスパー・イウェマ アプリリア 17 +1:07.148 14 3
14 15 シモーネ・グロツキー アプリリア 17 +1:07.591 15 2
15 94 ジョナス・フォルガー アプリリア 17 +1:07.601 24 1
16 26 アドリアン・マルティン アプリリア 17 +1:08.045 17
17 78 マルセル・シュロッター ホンダ 17 +1:12.472 20
18 50 ストゥーラ・ファーガーハウグ アプリリア 17 +1:16.933 16
19 69 ルイ・ロッシ アプリリア 17 +1:38.139 19
20 84 ヤコブ・コーンフェール アプリリア 17 +1:41.224 21
21 32 ロレンツォ・サヴァドーリ アプリリア 17 +1'41.416 23
22 60 ミシェル・ファン・デル・マルク ランブレッタ 17 +1:42.313 25
23 87 ルカ・マルコーニ アプリリア 17 +1:42.642 28
24 75 Deane Brown ホンダ 16 +1 Lap 26
Ret 73 テイラー・マッケンジー ホンダ 16 棄権 27
Ret 63 ズルファミ・カイルディン アプリリア 11 棄権 22
Ret 52 ダニー・ケント ホンダ 11 棄権 29
Ret 74 James Lodge ホンダ 8 棄権 31
Ret 5 アレクシ・マスボー アプリリア 5 棄権 18
Ret 39 ルイス・サロム アプリリア 4 アクシデント 13
Ret 72 マルコ・ラバイオリ ランブレッタ 4 棄権 30

脚注

参考文献


前戦
2010年のイタリアグランプリ
ロードレース世界選手権
2010年シーズン
次戦
2010年のオランダグランプリ
前回開催
2009年のイギリスグランプリ
イギリスグランプリ 次回開催
2011年のイギリスグランプリ



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