2010年のオランダグランプリ_(ロードレース)とは? わかりやすく解説

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2010年のオランダグランプリ (ロードレース)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/02 05:14 UTC 版)

  2010年のオランダグランプリ
レース詳細
2010年のロードレース世界選手権 全17戦中第6戦
決勝日 2010年6月26日
開催地 TTサーキット・アッセン
開催コース 常設サーキット
4.542km
MotoGP
ポールポジション ファステストラップ
ホルヘ・ロレンソ ダニ・ペドロサ
1:34.515 1:34.525
表彰台
1. ホルヘ・ロレンソ
2. ダニ・ペドロサ 3. ケーシー・ストーナー


Moto2
ポールポジション ファステストラップ
アンドレア・イアンノーネ アンドレア・イアンノーネ
1:39.92 1:38.917
表彰台
1. アンドレア・イアンノーネ
2. トニ・エリアス 3. トーマス・ルティ
125 cc
ポールポジション ファステストラップ
マルク・マルケス ニコラス・テロル
1:42.191 1:42.428
表彰台
1. マルク・マルケス
2. ニコラス・テロル 3. ポル・エスパルガロ


2010年のオランダグランプリ(ダッチTT)は、ロードレース世界選手権2010年シーズン第6戦として、6月24日から26日までオランダTTサーキット・アッセンで開催された。

概要

80回目のダッチTT

アゴスチーニとOW23,YZR-M1

1925年に第1回大会が行われたダッチTTは、今回が80回目の開催となった[1]。これを記念し、往年のチャンピオンライダーであるジャコモ・アゴスチーニが、自身が最後にチャンピオンを獲得した1975年ヤマハ・YZR500(OW23)と、最新型のYZR-M1を駆りそれぞれ1周ずつパレードランをおこなった[2]

125ccクラス

125ccクラス決勝では、ポールポジションからスタートしたマルク・マルケスと3番グリッドのニコラス・テロルが序盤から他を大きく離してマッチレースを展開した。しかしテロルは周回遅れのオーバーテイク時に接触し、ラインを外して大きくタイムをロス。その後はマルケスが独走し、3連勝を果たした。

ポイントランキングでは今回2位に入ったテロルがトップに返り咲き、ポル・エスパルガロは3ポイント差のランキング2位、ランキング3位のマルケスは11ポイント差に詰め寄った[3]

Moto2クラス

Moto2クラス予選ではアンドレア・イアンノーネがシーズン2度目のポールポジションを獲得した。続いてビモータのシャシーを駆るタイ人ライダーのラタパー・ウィライローがグランプリ自己最高となる2番グリッドを獲得した。アレックス・デボンは3番手のタイムを記録したが、その後転倒し右鎖骨を骨折、決勝を欠場することとなった。シト・ポンスの息子のアクセル・ポンスも転倒で右手首を骨折、欠場となった[4]

土曜日の決勝では、イアンノーネが前回ポールを獲った第4戦イタリアGPと同様に独走体制を築くことに成功し、シーズン2勝目を遂げた。ウィライローは序盤からトニ・エリアスと2位を、終盤には追い上げてきたトーマス・ルティと抜きつ抜かれつの3位争いを展開し、最終的には自己最高となる4位入賞を果たした。3番グリッドからスタートした富沢祥也は6位フィニッシュとなった。

これでポイントランキングではトップのエリアスが、2番手の富沢に24ポイントのマージンを築いた。そして3番手のルティが富沢から2ポイント差に迫ってきた[5]

MotoGPクラス

MotoGPクラスでは、前回胸椎骨折の重傷を負ったインターウェッテン・ホンダ青山博一の代役として、HRCの開発ライダーを務める秋吉耕佑が出場した。

金曜日の予選前のフリー走行では、ホンダ・グレシーニマルコ・メランドリが転倒時に左肩を脱臼し、以降のセッションを欠場することとなった。15台で争われた予選セッションでは、フィアット・ヤマハホルヘ・ロレンソが2戦連続でポールポジションを獲得、2番グリッドにも2戦連続でLCRホンダランディ・ド・プニエが入った[6]

決勝レースではロレンソがライバル勢を抑え、シーズン4勝目を挙げた。2位にはレプソル・ホンダダニ・ペドロサ、3位にはシーズン初表彰台となるドゥカティ・マルボロケーシー・ストーナーが入った。秋吉はトップから周回遅れの最下位15位で完走を果たした。ポイントランキングではロレンソがさらにリードを広げ、2番手のペドロサに対し47ポイントの大差を築いた[7]

MotoGPクラス決勝結果

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 99 ホルヘ・ロレンソ ヤマハ 26 41:18.629 1 25
2 26 ダニ・ペドロサ ホンダ 26 +2.935 7 20
3 27 ケーシー・ストーナー ドゥカティ 26 +7.022 3 16
4 11 ベン・スピーズ ヤマハ 26 +13.265 4 13
5 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ホンダ 26 +15.323 6 11
6 14 ランディ・ド・プニエ ホンダ 26 +15.772 2 10
7 69 ニッキー・ヘイデン ドゥカティ 26 +25.867 5 9
8 5 コーリン・エドワーズ ヤマハ 26 +28.991 9 8
9 58 マルコ・シモンチェリ ホンダ 26 +35.658 8 7
10 41 アレックス・エスパルガロ ドゥカティ 26 +35.837 10 6
11 36 ミカ・カリオ ドゥカティ 26 +56.769 13 5
12 40 エクトル・バルベラ ドゥカティ 26 +56.890 14 4
13 65 ロリス・カピロッシ スズキ 26 +1:00:615 11 3
14 19 アルバロ・バウティスタ スズキ 26 +1:08.074 12 2
15 64 秋吉耕佑 ホンダ 25 +1 Lap 15 1
33 マルコ・メランドリ ホンダ 0 フリー走行で負傷、欠場

Moto2クラス決勝結果

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 29 アンドレア・イアンノーネ スピードアップ 24 40:00.383 1 25
2 24 トニ・エリアス モリワキ 26 +4.492 6 20
3 12 トーマス・ルティ モリワキ 26 +5.390 5 16
4 14 ラタパー・ウィライロー ビモータ 26 +5.473 2 13
5 48 富沢祥也 スッター 26 +7.405 4 11
6 60 フリアン・シモン スッター 26 +7.666 7 10
7 16 ジュール・クルーセル スッター 26 +16.023 10 9
8 63 マイク・ディ・メッリオ スッター 26 +16.122 17 8
9 17 カレル・アブラハム FTR 26 +16.959 12 7
10 72 高橋裕紀 テック3 26 +19.601 13 6
11 45 スコット・レディング スッター 26 +20.187 20 5
12 3 シモーネ・コルシ モトビ 26 +20.423 19 4
13 2 ガボール・タルマクシ スピードアップ 26 +21.358 23 3
14 75 マティア・パシーニ モトビ 26 +26.654 15 2
15 68 ヨニー・エルナンデス BQR-Moto2 26 +34.024 22 1
16 25 アレックス・バルドリーニ ICP 26 +34.045 28
17 71 クラウディオ・コルティ スッター 26 +34.377 9
18 77 ドミニク・エガーター スッター 26 +34.481 33
19 65 ステファン・ブラドル スッター 26 +37.283 16
20 15 アレックス・デ・アンジェリス フォースGP210 26 +42.525 26
21 61 ウラジミール・イワノフ モリワキ 26 +43.395 29
22 9 ケニー・ノエス プロモハリス 26 +46.784 34
23 40 セルヒオ・ガデア ポンス カレックス 26 +46.796 25
24 59 ニッコロ・カネパ フォースGP210 26 +59.324 31
25 55 エクトル・ファウベル スッター 26 +1:00.168 35
26 39 ロベルティーノ・ピエトリ スッター 26 +1:01.868 36
27 35 ラファエレ・デ・ロサ テック3 26 +1:02.451 27
28 76 ベルナト・マルティネス ビモータ 26 +1:07.317 39
29 21 ウラジミール・レオノフ スッター 26 +1:10.107 38
30 53 バレンティン・デビーズ ADV 26 +1:37.619 24
31 95 マシェル・アル・ナイミ BQR-Moto2 26 +1:41.035 40
32 5 ホアン・オリベ プロモハリス 26 +1:41.545 37
Ret 19 ザビエル・シメオン モリワキ 25 アクシデント 30
Ret 52 ルーカス・ペセック モリワキ 18 棄権 11
Ret 41 アルネ・トーデ スッター 17 棄権 21
Ret 44 ロベルト・ロルフォ スッター 16 棄権 14
Ret 8 アンソニー・ウエスト MZ-RE ホンダ 12 棄権 18
Ret 10 フォンシ・ニエト モリワキ 9 棄権 8
6 アレックス・デボン FTR 0 予選で負傷、欠場 3
80 アクセル・ポンス ポンス カレックス 0 予選で負傷、欠場 32

125ccクラス決勝結果

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 93 マルク・マルケス デルビ 22 37:48.923 1 25
2 40 ニコラス・テロル アプリリア 22 +2.332 3 20
3 41 ポル・エスパルガロ デルビ 22 +8.134 4 16
4 38 ブラッドリー・スミス アプリリア 22 +9.636 2 13
5 11 サンドロ・コルテセ デルビ 22 +36.961 5 11
6 35 ランディ・クルメナッハ アプリリア 22 +39.091 12 10
7 99 ダニー・ウェブ アプリリア 22 +39.397 11 9
8 39 ルイス・サロム アプリリア 25 +45:010 15 8
9 15 シモーネ・グロツキー アプリリア 22 +45.672 10 7
10 94 ジョナス・フォルガー アプリリア 22 +48.031 32 6
11 23 アルベルト・モンカヨ アプリリア 22 +48.457 9 5
12 14 ヨハン・ザルコ アプリリア 22 +48.833 17 4
13 53 ジャスパー・イウェマ アプリリア 22 +54.208 6 3
14 71 小山知良 アプリリア 22 +59.055 14 2
15 84 ヤコブ・コーンフェール アプリリア 22 +1:01.504 16 1
16 26 アドリアン・マルティン アプリリア 22 +1:16.069 20
17 50 ストゥーラ・ファーガーハウグ アプリリア 22 +1:16.175 19
18 78 マルセル・シュロッター ホンダ 22 +1:18.029 18
19 69 ルイ・ロッシ アプリリア 22 +1:21.738 21
20 68 Toni Finsterbusch KTM 22 +1:36.263 22
21 60 ミシェル・ファン・デル・マルク ランブレッタ 22 +1:36.445 24
22 63 ズルファミ・カイルディン アプリリア 22 +1:40.681 25
23 66 Pepijn Bijsterbosch ホンダ 21 +1 Lap 30
24 64 Ernst Dubbink ホンダ 21 +1 Lap 28
Ret 5 アレクシ・マスボー アプリリア 20 アクシデント 13
Ret 67 Jerry van de Bunt ホンダ 16 棄権 29
Ret 65 Roy Pouw アプリリア 14 棄権 31
Ret 72 マルコ・ラバイオリ ランブレッタ 11 アクシデント 27
Ret 87 ルカ・マルコーニ アプリリア 8 アクシデント 23
Ret 12 エステベ・ラバト アプリリア 4 アクシデント 8
Ret 7 エフレン・バスケス デルビ 3 アクシデント 7
Ret 32 ロレンツォ・サヴァドーリ アプリリア 0 アクシデント 26

脚注

参考文献


前戦
2010年のイギリスグランプリ
ロードレース世界選手権
2010年シーズン
次戦
2010年のカタルーニャグランプリ
前回開催
2009年のオランダグランプリ
オランダグランプリ(ダッチTT) 次回開催
2011年のオランダグランプリ



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