2004年:おサイフケータイの開始
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「日本における携帯電話」の記事における「2004年:おサイフケータイの開始」の解説
2000年代初頭に、ソニー(現・ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ)が開発した非接触型ICカード技術の「FeliCa」の携帯電話搭載についての開発がNTTドコモや端末メーカー数社の間で進められた後、2004年夏に、ドコモから初めておサイフケータイ(「iモードFeliCa」)に対応したFeliCa搭載携帯電話が4機種発売され、携帯電話がプリペイドの電子マネー端末として利用できるようになった。おサイフケータイはドコモの商標であったため、当初のおサイフケータイ対応機種はドコモのみだったが、2005年からは同じ「おサイフケータイ」の商標で、auとVodafone(現・ソフトバンク)からも対応機種が発売されるようになった。 その後、2006年には、東日本旅客鉄道(JR東日本)が2001年11月に導入したFelicaによるICカード乗車券「Suica」を携帯電話で利用できる「モバイルSuica」、また、ドコモではおサイフケータイによるクレジットカード決済の「DCMX」が導入された。 2010年代からスマートフォン市場で広く普及したiPhoneシリーズでは長らく利用できなかったが、2016年秋のiPhone 7・iPhone 7 Plusで初めてFeliCaが搭載され、前述の「モバイルSuica」を含めた電子決済が利用できるようになった。ただし、2010年代後半からは、携帯電話の電子マネー決済の主流は、FeliCaの搭載にライセンスコストがかかり、海外メーカーが参入しにくいおサイフケータイから、国際的に普及が進むQR・バーコード決済に移ってきており、モバイル乗車券も、モバイルSuica以外では2020年に関東私鉄・公営系の「モバイルPASMO」が登場するまで広まらなかった。 NTTドコモの初期のおサイフケータイ対応携帯電話のF901iC(富士通、2004年)
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