2004年のMVP受賞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 07:03 UTC 版)
「ケビン・ガーネット」の記事における「2004年のMVP受賞」の解説
ケビン・マクヘイルとウルブズは2003-04シーズンに備えてかつてない大型補強を実行。彼らは2人の好選手の獲得に成功する。一人は得点能力に長けたスイングマンのラトレル・スプリーウェル、もう一人は攻撃的なポイントガードであるサム・キャセールである。スプリーウェルは精神的に不安定な部分はあるもののウルブズに欠けていた爆発力をもたらし、そして2度の優勝経験を持つキャセールはプレーオフで勝ち残る術を知っており、またガーネットとのピック&ロールはウルブズの重要な得点パターンとなった。大成する兆しを見せない未完の大器であるセンターのマイケル・オロウォカンディにはアーヴィン・ジョンソンをサポートさせた。新たな陣容で迎えた新シーズン。ウルブズは序盤こそ勝ち負けを繰り返す不安定な時期を過ごすも、徐々に波に乗り始めると、シーズン終盤には9連勝を飾って一気にウエスタン・カンファレンスのトップに躍り出て、リーグ全体でもインディアナ・ペイサーズに次ぐ2位となる58勝28敗の成績を残した。強力なチームメートを得たガーネットは自身も会心の成績となる平均24.2得点13.9リバウンド5.0アシスト2.2ブロックを記録。平均24.2得点はリーグ全体でも3位、さらに通算1,987得点はリーグ1位となり、通算フィールドゴール成功数・試投数でもリーグ1位となったばかりでなく、初となるリバウンド王にも輝いた。通算得点と平均リバウンドでリーグトップに立つのはNBAにとって29年ぶりの快挙であった。オールNBA、オールディフェンシブの1stチームに選ばれたガーネットは、さらにシーズンMVPを受賞。ガーネットとウルブズは過去最高のレギュラーシーズンを過ごした。 そして迎えたプレーオフ1回戦。対戦相手はこの年デビューを果たしたカーメロ・アンソニー擁するデンバー・ナゲッツだったが、ウルブズは4勝1敗でナゲッツを下し、ついにチーム史上、そしてガーネットにとってもNBA9年目、8度目の挑戦にして初のプレーオフ1回戦突破を果たした。カンファレンス準決勝では西を代表する強豪チームであるサクラメント・キングスと対戦。実力伯仲の両者は最終第7戦までもつれる熱戦を演じ、そして最後は32得点21リバウンド5ブロック4スティールを記録したこの年のMVPの活躍で、83‐80で勝利したウルブズが4勝3敗でこのシリーズを制し、ついにカンファレンス決勝へと駒を進めた。しかしウルブズはこの激戦で高い代償を払ってしまい、ポイントガードのキャセールは背中を負傷、控えのトロイ・ハドソンも負傷するなど、ガード陣が壊滅状態となった。カンファレンス決勝の相手はウルブズと同じくシーズン前に大型補強をしたロサンゼルス・レイカーズだったが、ガーネットは苦しいチーム事情の中で時にポイント・フォワードとしてプレーし、チームを牽引したが、ウルブズは2勝4敗で敗退。ガーネットの優勝の夢は叶わなかった。
※この「2004年のMVP受賞」の解説は、「ケビン・ガーネット」の解説の一部です。
「2004年のMVP受賞」を含む「ケビン・ガーネット」の記事については、「ケビン・ガーネット」の概要を参照ください。
- 2004年のMVP受賞のページへのリンク