2扉車の淘汰に伴う廃車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 03:52 UTC 版)
「名鉄5700系電車」の記事における「2扉車の淘汰に伴う廃車」の解説
その後、5500系・7000系・7500系・7700系・7100系が全廃されると、名鉄において2扉の一般車両はNSR車のみとなり、名鉄の車両でも少数派となった。 5700系中間車に5300系の運転台を取り付けた5601編成の先頭部側面 5601編成では運転席直後には座席がない 5700系5701編成・5702編成は2009年までは6両編成で運用されていたが、運用効率の向上のため、同年9月に1989年に新造した車両を外して4両編成化された。外された4両編成については、2009年に廃車された5313編成の運転台を活用して4両編成とすることになり、サ5601にはモ5313の運転台を取り付けた上でク5600形5601に形式変更、モ5652にはモ5413の運転台を取り付けて先頭車化改造された。これらの改造は2010年3月26日付で竣工、5601編成として運用されるようになった。この5601編成は、廃車発生品の運転台を取り付けているため、乗務員室のドアヒンジが車両先頭側ではなく客室側についてること、運転台の直後には座席がなく車椅子スペースとなっている点が、他のNSR車と異なる特徴である。 5300系は2009年から、5700系は2017年から除籍車両が発生している。5300系は2009年11月18日付で5312編成・5313編成が初の廃車となり、5700系は2017年6月に5702編成が初の廃車となった。2019年3月16日のダイヤ改正の時点で、5700系は5704編成・5705編成の2編成8両、5300系は5304編成・5305編成の2編成8両を残すのみとなり、本系列の特急運用も終了した。 その後9500系の運用開始に伴い、5700系・5300系の全編成置き換えが2019年10月に発表された。はじめに5700系5705編成が同年11月25日、5704編成が同年12月6日に廃車回送され、5700系が形式消滅した。残る5300系2編成も順次置き換えが進み、12月16日の5304編成、12月23日の5305編成の廃車をもって5300系も形式消滅した。 これによって名鉄の2扉車は特別車編成のみとなり、一般車の2扉車は全て淘汰された。廃車後は全車両が解体されている。
※この「2扉車の淘汰に伴う廃車」の解説は、「名鉄5700系電車」の解説の一部です。
「2扉車の淘汰に伴う廃車」を含む「名鉄5700系電車」の記事については、「名鉄5700系電車」の概要を参照ください。
- 2扉車の淘汰に伴う廃車のページへのリンク