1990年代から現在まで:APSとデジタルカメラの未来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 17:39 UTC 版)
「135フィルム」の記事における「1990年代から現在まで:APSとデジタルカメラの未来」の解説
1996年に135フィルムに替わるものとして写真関連企業のコンソーシアムが新しいフォーマットAPS(Advanced Photo System)を導入した。24mmという小さなサイズのネガフィルムということもあり、APS用一眼レフカメラが生産されたもののAPSはプロ用フォーマットとしては相手にされなかった。このフォーマットのターゲットとなった一般用カメラの市場ではそこそこの成功を収めたが、135の市場を切り崩すには至らなかった。市場投入から5年で安価なデジタルコンパクトカメラが普及し、APSの販売は不振になった。 このようなデジタルコンパクトカメラは、35mmコンパクトカメラの市場をも侵食してきた。しかし、デジタル一眼レフカメラが35mm一眼レフカメラと値段と質において比較可能になったのはその後のことである。価格的優位性から、当初これらの多くがAPS-Cにやや近いサイズの17×23mmのセンサを使用していた。2022年には、デジタル一眼レフカメラに置いてはミラーレスカメラに台頭と共に135フィルム同様35mmフルサイズと言われる24×36mmのセンサを使用している機種が主流となりつつあり、またプロフェッショナルな業界ではほぼデジタルカメラに以降している。こうしたデジタルへの移行により135フィルムの利用の激減したことで各社の生産の停止、残像フィルムの高価格化、現像所の減少し、フィルムカメラでの撮影は、デジタルカメラより趣味性の高いものとなった。
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