1988年: Innovative Software 買収
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「Informix」の記事における「1988年: Innovative Software 買収」の解説
1988年、InformixはDOSおよびUNIX向けのオフィスソフトのメーカーInnovative Softwareを買収した。特にWingZというMacintosh用表計算ソフトが有名であった。 WingZは高度なGUIで巨大な表が使え、HyperScript と呼ばれるHyperCard風の言語でプログラミング可能であった。最初のリリースは好評で、Microsoft Excelに次ぐ2位のシェアを獲得した。1990年、WingZは主にUNIX系OS向けにいくつかのプラットフォームに移植され始めた。このころ、多くの金融機関は大型の金融モデルを計算するためにパーソナルコンピュータよりも強力なシステムを必要としており、UNIXワークステーションがその目的で使われ始めたのであった。そのため、ある期間WingZはこのニッチ市場で成功を収めた。 しかし、サーバ向けでないソフトウェア市場に対する全体的な理解不足から、開発やマーケティングのリソースが不足するようになった。1990年代初めWingZは競争力を失い、Informixはこれを1995年に売却した。また、ライセンスはクラリスに売却され、そこからGUIを改良してClaris Resolveが生まれた。
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