1614年:オランダ船による発見と命名とは? わかりやすく解説

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1614年:オランダ船による発見と命名

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 15:38 UTC 版)

ヤンマイエン島」の記事における「1614年:オランダ船による発見と命名」の解説

ヤンマイエン発見は、1614年夏のこととされる。しかし、その状況に関する情報錯綜しており、この年の夏の1か月ほどの間に、3つの探検隊によってそれぞれ別個に発見主張なされている。 ダンケルクイングランド人ジョン・クラークJohn Clarke)に雇われ捕鯨航海行っていたオランダ人フォップ・ヘリッツ(Fopp Gerritsz)は、1614年6月28日にこの島を発見しイザベラIsabella)島と命名したと、のちに(1631年になってから)主張している。 1614年1月に、オランダ東インド会社倣いオランダ北方会社 (Noordsche Compagnie) が設立されオランダ人北極海での捕鯨事業支援している。アムステルダムエンクホイゼン商人出資した2隻の船、ヤン・ヤコブソーン・マイ船長のハウデン・カット(Gouden Cath、「金」)号とヤコブ・デ・ハウウェナー(Jacob de Gouwenaer)船長のオラニエンボーム(Orangienboom「オレンジの木」)号は、1614年7月にこの島に到達してヨリス氏の島」(Mr. Joris Eylant)と名付けた。この名は、彼らに同行していたオランダ人地図製作者 ヨリス・カロルス の名にちなんだもので、カロルスはこの島の地図製作している。 ヤン・ヤコブソーン・マイたちがこの島に来たとき、デルフト北方会社株主たちが出資したヤン・ヤンス・カークホフ(Jan Jansz Kerckhoff)船長のクライン・スウェントヘン(Cleyn Swaentgen、「小白鳥」)号がすでに到着していたということ認めている。オラニエ公マウリッツにちなんでこの島をマウリッツ島(Maurits Eylandt)、あるいはマウリティウス(Mauritius)と名付けオランダの議会発見報告したのはデルフト商人たちであったろうと、ヤン・ヤコブソーン・マイたちは推測している。しかしながらデルフト商人たちはこの島の発見隠し自分たちの利益求めるために1615年にはこの島を引き揚げている。両社のあいだで紛争発生し1617年両社がともに島を捕鯨基地とするという形でようやく決着した1615年にはイングランド探検家ロバート・フォザビーが島に上陸した。フォザビーはこの島を初め発見した考え、島をサー・トーマス・スミス島(Sir Thomas Smith’s Island)、火山をハクルイト山(Mount Hakluyt)と名付けた。このほか、ジャン・ヴロリック はこの島に「リシュリュー島」Île de Richelieu という名を付けている。 この島は、ウィレム・ブラウ(英語版)が刊行した1620年版のヨーロッパ地図初め登場したが、ここでヤンマイエンJan Mayen)の名が与えられた。「発見者」の一人であるヤン・ヤコブスゾーン・マイの名からとられたものであるブラウまた、有名なゼースピーヘル(Zeespiegel)地図1623年)においてこの島の詳細な地図掲載したが、そこでもヤンマイエンの名を用いている。こうして、この島の名は「ヤンマイエン島」として定着することとなった

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