107B
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 02:51 UTC 版)
1993年用に開発された107Bでは、サスペンションがセミアクティブ式からフルアクティブ式に進化した。セミアクティブでは前後の車高をそれぞれ調節する機能のみだったが、フルアクティブでは4輪が独立してサスペンションの動きを制御することができた。これに伴い、フロントはモノショックからツインショックに戻されている。なお、油圧シリンダーには故障時のバックアップ用のスプリングも設置されていた。 レギュレーション変更に合わせて、フロントノーズやリアウィングが縮小された。コースによってはサイドポッド後部にフィンを追加したほか、流行のメゾネットウィングも使用した。カラーリングはメインスポンサーのカストロールに配慮して、赤色の部分が多くなった。 レース中のタイヤ交換作業時には、アクティブサスペンションの車高調節機能を利用したユニークな作業方法が採られた。ピットレーンに入るとマシンの車高を上げ、作業位置に置かれたサーフボードのような厚さ3cmほどの板の上に停車してから車高を下げる。車体が板の上に乗ると、4本のタイヤが宙に浮く。メカニック達が使うインパクトレンチにはセンサーが付いており、タイヤ交換が終わるとマシンへ無線信号が送られる。すると自動的に車高が上がり、ピットから再発進する、という流れであった。 この方法ではマシン前後を人力でジャッキアップする必要がないため、タイヤ交換にかかる時間を短縮することができる。しかし、タイヤが地面からあまり浮かないため付け替え作業が難しく、上手く板の上に停車できない場合は余計にタイムロスする怖れもあった。1993年シーズンの開幕から採用されたが、シーズン中盤には従来のジャッキアップ方式に戻された。
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