0ルピー紙幣の広がり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 10:07 UTC 版)
「0ルピー紙幣」の記事における「0ルピー紙幣の広がり」の解説
インド出身のメリーランド大学の物理学教授で、米インド開発協会の理事を務めるサティンダル・モーハン・バガットが、2001年に0ルピー紙幣の概念を創造したとされている。バガットはインドに一時帰国した際、政府役人の細々とした恐喝が日常生活の一部になっていることにいら立ち、丁寧に利益供与を断る方法として0ルピー紙幣のアイデアを思いついた。 慈善団体「5th Pillar」はバガットのアイデアを実用化した。 5th Pillarは2007年春にキャンペーンを開始し、最初に印刷した25,000枚の0ルピー紙幣をインドの都市チェンナイで配布した。キャンペーンの成功に後押しされて追加の印刷が続き、0ルピー紙幣の使用が全国に広がった。設立から2014年8月までに、5th Pillarは250万枚以上の0ルピー紙幣を配布した。 0ルピー紙幣はインドの22の公用語のうち5つの言語で発行されている。タミル語、ヒンディー語、カンナダ語、マラヤーラム語、テルグ語である。 汚職との闘いにおけるこのコンセプトは近年、イエメン、ガーナ、ベナン、メキシコ、ネパールなど、政府の贈収賄問題が蔓延している他のいくつかの国に5th Pillarによって提供された。 2015年現在、5th PillarはウェブサイトZeroCurrency.orgを通じて、0ルピー紙幣のコンセプトをインドだけでなく、他の国の通貨にも広めている。
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