黙想と祈りの集い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 10:16 UTC 版)
1978年、テゼは3名のブラザーを日本に派遣しており、神戸カトリック教会(ミッションパリ)に最初のFraternityを持ち、その後、1988年に韓国へ移るまでの約10年間、ブラザーたちは埼玉県の宮寺教会で生活していた。その活動を引き継ぐ形で、1988年からテゼと連帯しながら日本でテゼの歌と祈りスタイルで祈る「黙想と祈りの集い」が、東京を中心として、各地で始められた。これらは、教会・修道会・学校などを会場に、つねに教派を超えて行われるとともに、教会を支える活動として、それぞれの会場の司祭や牧師とともに企画される。 「黙想と祈りの集い」という名称は、テゼ共同体の意向により広く使われている言葉である。日本では、教会などで独自に企画された祈り会が「テゼの祈り」「テゼの集い」「テゼ黙想会」というようなタイトルを用いて開かれることがあるが、会場の教会や運営者によって、テゼ共同体での祈りとまったくかけ離れる場合も多々ある。 「テゼ」はフランスの修道会を指すため、テゼ共同体から離れて独自に企画される祈りの会については、その教会や地域に根ざしたタイトルの方が司牧的に相応しいというのがテゼ共同体の意向である。そのためテゼ共同体は、「黙想と祈りの集い〜テゼの歌を歌いながら」や「祈りの夕べ〜テゼの音楽とともに」といった独自のタイトルの副題に、「テゼ」という言葉が含まれるような表現を用いるよう呼びかけている。ただし、その発足にテゼのブラザーが関わり、毎年ブラザーが関わりを持つ集会については、引き続き「テゼの祈り」と呼ばれている。 テゼの歌による黙想と祈りの集いは、「黙想と祈りの集い準備会」(世話人: 植松功)の協力をえて企画されるものが多い。黙想と祈りの集いは、2012年に日本エキュメニカル協会からエキュメニカル功労章を受賞した。
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