鹿児島県北西部地震による被害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 08:15 UTC 版)
「東郷町藤川」の記事における「鹿児島県北西部地震による被害」の解説
1997年(平成9年)3月26日と5月13日に鹿児島県の北西部において地震が発生した(鹿児島県北西部地震)。いずれの地震も震源地は藤川にほど近い位置にあり、藤川では崖崩れや水道の断水などの被害を受けた。特に5月13日に発生した地震の震央は大字藤川の区域内である北緯31度56分9秒 東経130度18分1秒 / 北緯31.93583度 東経130.30028度 / 31.93583; 130.30028付近とされており、震源の深さは9キロメートルであった。 5月13日の地震後に現地調査を行った気象庁の報告によれば、藤川では藤川天神付近の道路で長さ5メートル、幅1センチメートル程度の亀裂が発生し、周囲では小規模な崖崩れが発生していた。本俣集落では3月26日に発生した地震によるものとみられる崖崩れが複数発生していたほか、水道の断水が発生しており、5月20日時点で本俣公民館に8世帯10名が自主避難していた。梅雨の時期に差し掛かり、本俣集落は土石流による二次災害の危険があったため5か月間小鷹集落に置かれた仮設住宅に入居した。この被害を契機に本俣集落では自主防災組織が組織された。地震から9年後となる2006年(平成18年)に発生し川内川流域に大きな被害を与えた平成18年7月豪雨では本俣自主防災組織の独自の避難基準により早めの集団避難が実施され人的被害を回避した。
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