高級コンパクトカメラについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 13:50 UTC 版)
「コンパクトカメラ」の記事における「高級コンパクトカメラについて」の解説
最初期はローライ 35シリーズやオリンパス XAシリーズ等に代表されるような、小型ではあるが高品位なレンズを搭載し、マニュアル操作である程度の自由がきき、プロカメラマンのサブカメラとなり得るようなカメラが草分けであった。 1984年に京セラがカール・ツァイスのゾナーを搭載したコンタックス Tを発売し高級コンパクトカメラと呼ばれるジャンルを築いた。1990年発売の後継T2は高級コンパクトカメラの代表的機種ともいえ、ジャンルを強固なものとした。T2は他メーカーにも大きな影響を与え追随製品が多数出現した。これらのカメラは 高級レンズを搭載 高品位な外装やメカニズム 全自動カメラが全盛期の時代において絞り優先AE、選択可能な複数の測光方式やマニュアルフォーカスなどを搭載 など、各メーカーの技術の粋を小さな筐体に集約したモデルであり、フィルム時代の全盛期および終焉を飾るにふさわしい機種群である。デジタルカメラにおいてもリコー GRデジタルシリーズやコンタックス TVSデジタルといった高級コンパクトカメラのコンセプトを受け継いだ機種が存在する。デジタルカメラにおいても、とくに描写性能を重視した製品は以前からあったが、高級コンパクトとして明確に意識されるようになったのは、2005年10月に登場したリコー GR DIGITALや2007年3月にリリースされたシグマDP1の頃からである。高級コンパクトデジカメの明確な定義はないが、概ね次のようなカメラが相当する。 比較的大型のイメージセンサーを搭載(2014年4月時点では概ね1/1.7型以上) 単焦点レンズまたは広角端の開放F値が概ねF2.0程度よりも明るいこと 高品位な外装や機能を搭載
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