高初速弾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 05:08 UTC 版)
「.22ロングライフル弾」の記事における「高初速弾」の解説
多くの.22 LR弾は、標準的な40グレーンよりも軽い弾丸を使用し、さらに高い速度で発射される。高初速弾はの質量は通常約30〜32グレーン(1.9〜2.1 g)で、銃口初速は毎秒1,400〜1,800フィート(430〜550 m/s)である。このより速い速度は、部分的にはより軽い弾丸の使用によるものである。 “CCI スティンガー(Stinger)”は初の超高速22L LR弾で、標準のリムファイヤー弾に比べて速度とエネルギーが大幅に増加した。スティンガーの薬莢は一般的な.22LR弾の薬莢よりも長い(長さが通常の0.613インチ(15.1mm)に対して0.702インチ(18mm))が、反対に弾頭は短く、32グレーン(2.1g)と軽量であり、弾薬全体としては通常の.22LR弾と同じ全長となる。この長い薬莢は、いくつかの銃で排莢を阻害する問題を引き起こす可能性がある。銃身の長さを最大限に利用するために、より遅い燃焼速度の発射薬が使用される。ほとんどの.22LR弾の発射薬は、銃身長さが約19インチ(480mm)までの銃身で使用した場合に、弾丸を加速させることができる。一方、スティンガーで使用されている発射薬の場合では、NRAによって試験された0.22口径銃身のうち、最長であった26インチ(660mm)において弾丸を加速させることができた。 その後に他のメーカーによって発売された超高速弾は、およそ30グレーンの軽量弾丸と緩燃性火薬を.22LR弾薬莢に組み合わせている。これらの超高速弾薬の多くの全長は、標準の.22LR弾薬の全長よりも短かった。一つの例は“レミントン ヴァイパー(Remington Viper)”、もう一つは“フェデラル スピットファイア(Federal Spitfire)”である。 “CCI ヴェロシター(Velocitor)”超高速弾では、標準的な長さの.22LR薬莢と標準重量40グレーン(2.6g)の独自のホローポイント弾丸を使用しており、人体のような軟目標に命中した際に変形拡張して重い外傷をもたらす。この弾丸の銃口初速は1,435 ft/s(437 m/s)である。弾丸質量と空気抵抗の比がすぐれているため、ヴェロシターは他の超高速弾の軽量弾と比較してより長距離で優れた性能を発揮する[要出典]。
※この「高初速弾」の解説は、「.22ロングライフル弾」の解説の一部です。
「高初速弾」を含む「.22ロングライフル弾」の記事については、「.22ロングライフル弾」の概要を参照ください。
- 高初速弾のページへのリンク