高分解能の観察が可能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 17:11 UTC 版)
光学顕微鏡の分解能(2つの点が「2つの点」として分離して観察される最短の距離)の限界は、可視光線の波長によって理論的に100ナノメートル程度に制限されており、それより小さな対象(例:ウイルス)を観察することはできない。一方、電子顕微鏡では、電子線の持つ波長が可視光線のものよりずっと短いので、理論的には分解能は0.1ナノメートル程度にもなる(透過型電子顕微鏡の場合)。光学顕微鏡では見ることのできない微細な対象を観察(観測)できるのが利点である。現在では、高分解能の電子顕微鏡を用いれば、原子レベルの大きさのものを観察(観測)可能である。
※この「高分解能の観察が可能」の解説は、「電子顕微鏡」の解説の一部です。
「高分解能の観察が可能」を含む「電子顕微鏡」の記事については、「電子顕微鏡」の概要を参照ください。
- 高分解能の観察が可能のページへのリンク