駕籠者、駕籠舁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 14:01 UTC 版)
乗物を担ぐ者は駕籠者(かごのもの)といい、幕府職制では駕籠頭が支配した。駕籠者は総じて扱いにくく、態度の大きい荒くれものが多かった。駕籠者は陸尺(ろくしゃく、六尺とも書く)とも呼ばれたが、これは「力者(りきしゃ)」が転訛したものという、肩から模様のある長袖の法被を着ていた。また、1丈2尺の棒を二人で担ぐから六尺、古代中国の天子の輿が六尺四方だったからなど陸尺の語源には諸説ある。陸尺の採用には高い技術のほかに長身の身体が求められた。身長によって賃金に格差があり、6尺(182センチメートル)に及ぶ大男たちが務めたから六尺と呼ばれたという説もある。 一方、庶民が乗る駕籠は町駕籠、辻駕籠などと呼ばれ、その担ぎ手は駕籠舁(かごかき)といい、駕籠屋に詰めて乗客を運搬した。さらに道中の宿場にはいわゆる雲助など無頼の輩が駕籠舁をつとめるものがあり、乗客とのトラブルが頻発したという。
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