馬の儀とは
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/01 00:08 UTC 版)
戦場や重要な儀式の時の勢揃い、つまり、馬揃えを指すものと思われる。一般的には良馬を入手することなど、武士にとって大切な馬をめぐる事柄と見るのが自然であるが、また、武士にとって馬揃えなどの席順の上下も大きな要素であった。 類例として古いが、永享2年、室町将軍足利義教の右近衛大将の拝賀式に諸侍と具奉の際、当時の御家人筆頭を自他共に認める一色義貫の一騎駆け一番は恒例であったが、このとき義貫は順列一番ではなく二番を義教に指定された。義貫はこれを不満として当日の馬揃えを欠席した。これは死罪にもあたる行為であったが、敢えて従来の功績も地位も生命さえも投げうつ覚悟を示した。この時は周囲の取りなしで一色義貫は許されたがその後、粛清される運命となった。またこの時、一番であった者は畠山持国である 。 牧野氏も長岡藩政時代に勢揃えの行事があり、配置・順序には厳格な取り決めがあった。また城内の着座順も厳格であった。まして、この時代は戦国の気風も未だ残る長岡藩創設期あるいはそれ以前の事と思われ(次項)、この事件は双方緊迫感を伴ったに違いない。
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