食品における規制値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 04:43 UTC 版)
WHOの報告書では、ウィスキー、コーヒー、茶やオリーブオイルやココナッツオイル他の食用オイルなど様々な食品でベンゾ[a]ピレンが検出されている。 2012年の時点で日本では規制値は設定されていないが、欧州、カナダ、中国、韓国などでは食品中のベンゾ[a]ピレンの許容最大基準値が設定されている。 2012年の韓国製の即席麺の粉末スープに使用された鰹節に韓国の食品公典で定めるベンゾピレン基準10µg/kgを超える量が検出された件では、韓国政府が自主回収を実施し、日本政府もそれに伴い該当輸入品の積戻しを各検疫所へ指示した。 欧州においてはベンゾ[a]ピレン(B[a]P)のみの管理では不十分であるとして、2012年9月1日よりベンゾ[a]アントラセン、ベンゾ[b]フルオランテン、クリセンを加えた多環芳香族炭化水素(PAH)4種類の規制に変更された。 欧州での規制値(一部のみ)食品B[a]P4種のPAHの合計(B[a]Pを含む)注食用油 2.0µg/kg 10.0µg/kg ココナッツ油、カカオバターを除く ココナッツ油 2.0µg/kg 20.0 µg/kg カカオ豆および加工品 5.0µg/kg 35.0µg/kg 脂肪あたり、2013年4月1日より 肉・魚介類の燻製および加工品 5.0µg/kg 30.0µg/kg 2.0µg/kg 12.0µg/kg 2014年9月1日より 乳幼児向けの食品 1.0µg/kg 1.0µg/kg EUでは、かつお節にベンゾピレンが含まれるため、原則的に輸入できない。
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