食品としての特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/15 14:02 UTC 版)
岩海苔で作られた板海苔は、養殖海苔に比べると厚みがあり、素朴な仕上がりである。食感はやや硬く、磯の香りが強い。 板海苔以外に、洗ってそのまま乾燥させた素干し海苔も多く生産される。吸い物や味噌汁、ラーメンなどの具として利用され、「岩海苔ラーメン」というような料理名で供される例がある。生産地近辺では生海苔のまま吸い物などに仕立てることもある。佃煮原料にも用いる。 栄養面では、養殖海苔と基本的には同じである。日本食品標準成分表によると、抄き干しした素干し岩海苔は100gあたり151kcalと低カロリーで、ミネラル分に富む。養殖の抄き干し干海苔と比較した場合、岩海苔のほうがナトリウムは3倍、カリウムは1.5倍、鉄分は5倍と多く含まれている。逆にカロテンなどビタミンAは養殖海苔の方が1.5倍の量含まれ、ビタミンCも岩海苔にはほとんど無いのに対し、養殖海苔なら100gあたり160mg含まれている。
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