風音編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 05:26 UTC 版)
「少年陰陽師の登場人物」の記事における「風音編」の解説
榎岦斎(えのき りゅうさい) 声 - 諏訪部順一 晴明の友人で陰陽師。四国出身。 50数年前道反の聖域に晴明と共に向かった際、道反の巫女に心を奪われる。恋焦がれる余り黄泉の封印を砕こうとする智鋪の宗主の言葉に耳を貸してしまい、巫女を聖域から連れ出した上、瘴穴を穿ってしまう。 「縛魂の術」という心を操る術を得意とし、騰蛇に十二神将の理を犯させた。後に騰蛇の手により命を奪われ、巫女への妄執を残したまま、体は宗主の器にされてしまっていた。 玉依編第4巻にて、自身の傷が生み出す闇に堕ちかけた昌浩の夢に現れ、彼の心の傷を塞ぎ励ました。誰と問われても答えなかった。昌浩は、本来の彼は太陽のようであったからその人柄に祖父は惹かれたのかもしれない、と思った。その後籠目編でも再会し、昌浩を助ける。 現在は償いになると言われ、冥府の官吏の下で夢殿にいる。 智鋪の宗主(ちしきのそうしゅ) 声 - 中尾隆聖 「智鋪の宮司」ともいう。智鋪は道敷(ちしき)につながり、黄泉の国の神を示す。智鋪地神(ちしきのちのかみ)を崇め、地上を根の国の属国にすることが目的。人の心を操り現世に瘴穴を開かせる。 50数年前にも黄泉の封印を破ろうとし、晴明に追い詰められて崖から転落、死んだと思われていたが、体を離れた魂のみ死人となった岦斎の体に憑依し生き続けてきた。 道反の巫女を封じ込め、風音を操って晴明と騰蛇を狙うとともに再び黄泉の封印を解こうと目論むが、風音の死に激昂した六合の銀槍によって倒される。 穂積諸尚(ほづみのもろなお) 声 - 飯島肇 風音の蛇血の反魂術によって黄泉から呼び戻された怨霊。策略によって自分を大宰府に左遷した行成の祖父を深く恨んでおり、蔵人頭の行成を別人と認識しないまま襲う。たまたま遭遇した藤原敏次に憑依して怨呪の玉を持ち出し行成呪殺を目論むが、昌浩によって倒される。 防人(さきもり) 声 - 中博史 穂積諸尚を蘇らせるため行った風音の反魂術の余波を受けて現世に呼び戻される。防人の任について帰郷を果たすことなく大宰府で死んだ男の魂で、黄泉に戻そうとする風音に追われていたが、高淤の神によって昌浩の身の内にかくまわれる。最後は昌浩の送魂によって、家族との再会を果たし浄化された。 屍鬼(しき) 風音が縛魂の術を使うとの同時に紅蓮に身のうちに入り込ませた黄泉の鬼。生きている者の命の灯火を嫌い、嬲り殺す事を楽しむ。昌浩に瀕死の重傷を負わせるものの、紅蓮の血で千引磐を砕く直前に昌浩によって倒される。
※この「風音編」の解説は、「少年陰陽師の登場人物」の解説の一部です。
「風音編」を含む「少年陰陽師の登場人物」の記事については、「少年陰陽師の登場人物」の概要を参照ください。
- 風音編のページへのリンク