風見鶏 (さだまさし)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/07/26 00:20 UTC 版)
風見鶏 | ||||
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さだまさし の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | 1977年7月25日 | |||
ジャンル | ニューミュージック | |||
レーベル | ワーナー・パイオニア | |||
チャート最高順位 | ||||
1位(オリコン) |
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さだまさし 年表 | ||||
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『風見鶏』(かざみどり)はシンガーソングライターさだまさしの1977年7月25日発表のソロ2枚目のオリジナル・アルバムである。
目次 |
アルバムの概要
この作品はシングル「雨やどり」のヒット後にリリースされ、50万枚を超す大ヒットとなった。
サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」のアレンジを手がけたジミー・ハスケル(Jimmie Haskell)をアレンジャーに迎えて制作している。
収録曲
アナログA面
- 最終案内
- 空港という喧騒の場にあって、別れの孤独を感じている男性の心境をうたった歌。この歌には当初、ジェット機の実音で幕を引くつもりだったが、ジミー・ハスケル氏の弦がより一層効果的に幕を引いてくれたので変更したと曲紹介に記されている。この後も、さだは空港での別れを歌った曲を数曲作っている(「虹の木」「東京」「時計」)。
- つゆのあとさき
- 別れた相手に最後の誠意を見せる男性の心境をうたった歌。
- 歌詩中に「今日は君の卒業式」とあるが、タイトルにもあるように梅雨の季節の歌であり、別れを比喩的に卒業と表現したものとの解釈もできるが、歌詩中に「もう制服はいらない」とあることから、舞台・時期設定は3月の卒業シーズンであると素直に解釈することもできる。菜種梅雨の前後との解釈もある。
- 飛梅
- きみのふるさと
- 10年近くコンサートのオープニング曲として使われ続けた楽曲。恋人の故郷へ向かう恋の風景と男性の抱く希望をうたっている。一説によるとさだまさしとゆかりのある島根県益田市の海岸線を走る国道がモチーフとも(佐田家は元々島根県の家系である)。さだまさしの奥様は浜田市の出身であり、この詩の中に出てくる風景と似ているとも感じられる。
- 思い出はゆりかご
- 作曲者である渡辺俊幸に結婚のお祝いとして贈られた歌。しかし歌詞の内容は別れた恋人を思い出すという内容である。
アナログB面
- セロ弾きのゴーシュ
- もうひとつの雨やどり
- 吸殻の風景
- 1977年7月10日にシングル・リリース済みの作品である。別れた恋人同士が再会し、互いの非をかばう心情をうたった歌。
- 桃花源(とうかげん)
- 晩鐘
- 恋人との別れを、日本古来の美意識を駆使して作られた曲。日本の美を愛するさだは、「この歌をできるだけ歌おうと思っているが、季節が確定している(晩秋)ので、他の時期に歌うと間が抜ける」と、コンサートで話していた。
脚注
- ^ さだまさしの作品はすべて「作詞」ではなく「作詩」とクレジットされているので、誤記ではない。
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