領空侵犯機の迎撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 00:01 UTC 版)
領空侵犯とは、一国の領空に他国の航空機が許可なく侵入することであるが、これを受けて警告射撃や強制着陸、撃墜などの対抗措置が講じられる。相手が非武装の民間機の場合、撃墜を敢行した国は国際的な非難を浴びることになる。 たとえば、1983年にソビエト連邦が樺太(サハリン)上空を飛行していたボーイング747を撃墜した大韓航空機撃墜事件において、自国民が犠牲となった韓国・日本・アメリカなどの西側諸国では政府による公式な抗議だけでなく、ソ連製品の不買運動など市民による抗議運動が起こった。アメリカではソ連の国営航空会社であるアエロフロート航空機の乗り入れが無期限停止となった。 また、戦闘地域に派遣されていた軍艦による民間機撃墜の例もある。1988年のイラン航空655便撃墜事件では、ホルムズ海峡に派遣されていたアメリカ海軍のミサイル巡洋艦「ヴィンセンス」が、イラン航空のエアバスA300B2を戦闘機と誤認しミサイルで撃墜し国際問題となった。
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