青銅の町の綺談とは? わかりやすく解説

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青銅の町の綺談(第339夜 - 第346夜)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)

千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「青銅の町の綺談(第339夜 - 第346夜)」の解説

バートン版「真鍮の都(第567夜‐第578夜)」 東洋文庫版「黄銅城の物語(第567夜‐第578夜)」 ダマス教王アヴドゥル・マリク・ベン・マルワーンは、スライマーン・ベン・ダーウド(ダビデの子ソロモン)が封じた魔神が煙となって詰まっている壺の話をきき、旅人ターリブ・ベン・サハルに親書持たせてとりにやらせた親書受け取ったマグリブ太守ムーサ長老アブドサマードを呼びだして情報聞くと、壺が沈んでいる海の背後の山には人が住んでおり、「青銅の町」という。そこへ至る道は魔神版図で、旅にはかなりの困難が予想されるという。ムーサはアブドサマードの進言従い遺言をのこし、ターリブ、アブドサマードと共に少人数パーティ率いて旅立った一行ある日宮殿に出る。それはクーシュ・ベン・シャッダード・ベン・アード大王(アードの子シャッダードの子クーシュノアの子孫)の墓であった宮殿出て進んでいくと、青銅騎馬武者像を見つける。像には「町への道を知りたくば我を動かせ」との表示がある。一行は像の案内により正しい道を知った。 さらに進むと、石のつながれ半身地上埋められた、恐ろしげいきもの発見する。それは鬼神ダエーシュ・ベン・アラエマーシュで、かつて海原統べる王とスライマーン戦ったとき、軍団隊長務めたものだ。スライマーン反逆した罪により、彼はここにつながれ部下たちは壺に封じられ海底沈められのである鬼神置いてさらにゆくと、ついに「青銅の町」にたどりつく。しかし城壁には、ひとつとして扉というものがない城壁をよじのぼって中に入るが、警備兵市場人々も、ムーサらが近づく時間とまったかのように動き止めてしまう。さらに財宝満ちた城内入った一同は、隠し部屋でねむる美女見つけた。ターリブが美女手を出そうとすると、傍らにいた衛兵がとつぜん動きだしターリブを殺す。ムーサらはおどろいて青銅の町を後にし、海岸出た。 そこには漁師たちがいた。話を聞くと、件の壺はいくらでも手に入り、彼らは普段使いにしているという。壺の栓をぬく前にスライマーンへの罪を償う誓い立てさせれば鬼神は害をなさないのだ。漁師たちは十二個の壺と、ふたりの人魚ムーサらに献上する。 そうして教王のもとへ壺と人魚もたらされた。教王が壺を解放すると、いずれも壺から黒雲出てきて鬼神の形にかわり、反逆謝罪述べて消えた人魚たちはしばらく泉で遊ばせていたが、まもなく熱病死んでしまった。

※この「青銅の町の綺談(第339夜 - 第346夜)」の解説は、「千夜一夜物語のあらすじ」の解説の一部です。
「青銅の町の綺談(第339夜 - 第346夜)」を含む「千夜一夜物語のあらすじ」の記事については、「千夜一夜物語のあらすじ」の概要を参照ください。

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