電流鉄骨渡り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 14:00 UTC 版)
無事引換券を手にしたとしても、その後には券を換金する部屋へと行くための最後の橋が待っている。この橋は幅や長さは人間競馬とほぼ同じだが、地上74メートルに位置するため落下したら即死であり、また落ちることを恐れて橋にしがみつく行為を防ぐため(利根川は「鉄骨に手を突いて渡るというぶざまな姿を客人たちに見せないため」と言っている)、橋には電流が流され、手を触れると感電のショックで橋には留まることができず転落するという、失格=即死の戦いである。さらに橋のスタート地点から見えるゴール地点の扉は、開けると気圧変化による突風で吹き飛ばされて落下する仕組みとなっており、これを回避するにはゴール一歩手前にある純ガラス製の橋を通り、ゴールの扉の真上の窓から侵入する必要がある。このガラス製の橋はスタート地点からは確認できず、突風吹きつける橋の上ではそもそも自分の身を守るので精一杯である状況であり、ゴール付近では、ゴールが眼前にあるという心理状態のため、視認することは難しい仕掛けとなっている。なお人間競馬で失格になった者も、失格者多数で余った券や権利放棄者の券を受け取るチャンスが存在する。 最後の橋はさらに上のランクのパーティー参加者に向けた見世物であるが、ギャンブルの対象とはならない。またこれはあくまで引き替えに付随する作業であるため、引換券に切られた制限時間を過ぎない限り、渡り切るのに有した時間や挑戦者間の順位は賞金に何ら関係しない。
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