階級としてのアーヴ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/02 16:19 UTC 版)
小説の設定では、アーヴ帝国の法ではアーヴは皇族(ファサンゼール)・貴族(スィーフ)・士族(リューク)を総称する名称でもある。貴族・士族には、帝国建国以前から存在したものと、戦争等の功績により叙されたものの2種類がある。アーヴは、アーヴ帝国創建まもなく地上世界出身者(ナヘヌード)をアーヴとして受け入れるようになり(正確には帝国創建直前に1名を受け入れている。『星界の断章III 来遊』より)、したがってこの意味でのアーヴは種族としてのアーヴと完全に同一ではない。ただし地上世界出身者のアーヴの子孫は、遺伝子改造を受けて生物学的にもアーヴとなるため、世襲のアーヴは全てが種族としてのアーヴである。一方、アーヴとしての階級を一時のものとして、再び地上世界に戻る者もいる(詳細については帝国(フリューバル)の社会構成を参照)。 なお、貴族では地上世界出身者であっても頭環を着用するが、当然ながら地上人に空識覚はないので、この場合の頭環はダミーである。 帝都、星界軍など帝国のシステム全体が生粋のアーヴ中心に運営されていて地上世界出身者には不便なこと、また老化しないことなどから、前宰相シドリュアやフェブダーシュ前男爵スルーフ、ジントなどの地上世界出身者のアーヴの中には生粋のアーヴに対して内心複雑な感情を抱く者もいる。実際、帝国初期に勃発したジムリュアの乱の主導者ジムリュアは領民から地上軍元帥にまで上り詰めたものの、空識覚を除いてほぼアーヴと同じ遺伝子調整を受けた地上世界出身者だったこと、自分たち地上世界出身者が帝国内では圧倒的に少数であることなどからアーヴに対する劣等感が高じてついに蜂起するに至った。
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