階級と称号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 15:19 UTC 版)
イングランド国教会は42の教区で構成され、教区主教(英語版)により導かれている。カンタベリー大主教とヨーク大主教(英語版)は、それぞれ全イングランドの大主教、イングランドの大主教として、対応する教会管区を監督している。現職の5人の「主教座」、カンタベリー大主教、ヨーク大主教(英語版)、ロンドン主教(英語版)、ダラム主教(英語版)、ウィンチェスター主教(英語版)は常にロード・オブ・パーラメントである。残りの35人の主教のうち、最上位の21人が聖職貴族となるが、この規則の通常の運用は2015年に停止され(教会が女性を主教として任命し始めるという決定に続いて)、代わりに 2025年まで主教に任命された全ての女性が、年功序列に関わらず、貴族院での女性主教の代表の釣り合いをとるために、自動的に聖職貴族として任命されることになる。それ以外では、教区主教としての在職期間に応じて決められる(すなわち、他の主教座への移転で失われることはない)。ソドー・アンド・マン主教(英語版)やヨーロッパ主教(英語版)は、教会管区がイングランドや連合王国の外にあるために、年功序列に関わらず、聖職貴族にはならない(前者は、職権でマン島の立法評議会(英語版)の議員であるが)。 理論的には、大司教と司教を選出する権限は、教区大聖堂のcollege of canonsに属する。しかし、実際には、大司教と司教の任命(英語版)は選挙の前に行われる。首相がCrown Nominations Commissionにより提案された一連の候補者の中から選ぶ。その後、君主はcollege of canonsに、指名された者を司教または大司教として選出するように指示する。 聖職貴族の中から一人がカンタベリー大主教によりベンチのコンベナーとして任命される。コンベナーは、貴族院における主教の業務を調整する。バーミンガム主教(英語版)のデイビット・アーカート(英語版)が、2015年5月18日に現在のコンベナーに任命された。
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