開発の遅れ・2度目の開発停止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/17 16:02 UTC 版)
「Il-112 (航空機)」の記事における「開発の遅れ・2度目の開発停止」の解説
2009年8月5日、初飛行の予定が2011年に変更され、70機の発注が期待されると報道された。しかしその後もIl-112は開発遅延を繰り返し、財源の不足および技術的問題(エンジン出力が当初想定の3500馬力から2800馬力に低下して出力不足)などにより同年アナトーリー・セルジュコフ国防相がIl-112の開発凍結を指示した。これに伴い翌年8月、ロシア国防省は軍はこのクラスの航空機が多数必要なわけではないことを指摘して開発費用の支払いを一時停止したことから、試作機の製造も停止された。4機(飛行試験機2機、地上試験機2機)の試作機製造には8億ルーブルが必要であったため、国防省は4機の試作機製造のために国防予算以外から資金を得て開発する可能性を探るよう提案した。 一連の流れを経て2011年5月、ロシア国防省は正式にIl-112の軍用輸送型の調達を放棄し、7機のAn-140Tを購入することを決定した。これを受けVASOは、同年7月20日に1機の試作機の製造を停止したことを発表した。
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