開発の経緯・特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 16:56 UTC 版)
「ゴシック4550」の記事における「開発の経緯・特徴」の解説
1972年に営団地下鉄(現・東京メトロ)の大手町駅におけるサイン計画のために設計され、その後1990年代頃まで各地の駅や郵便局といった公共施設におけるサイン表示用の書体として広く利用されるようになった。同書体のレタリング本は1980年の初版以来、幾度にわたって重版が刊行された。 近年はDTPの普及もあり、新規設置されるサイン表示での採用はほぼ見られず、営団地下鉄でのゴシック4550が採用された古いサインも駅の更新工事や路線図の改定などに伴って徐々に姿を消しつつある。 書体名の「4550」は、字形の縦横比率が45:50 (=9:10)の平体になっていることに由来する。公式には横書きにおいて個々の文字が視覚的に安定して見えるようにこの比率を採用したとされているが、実際にはデザインコンペに応募する際に文字の高さを誤って設計していた事に気づき、規定に適合するように急遽修正したため横長の比率になったともいわれる。 ウェイトのバリエーションとして「ゴシック4550-B(ボールド)」「ゴシック4550-EB(エクストラボールド)」が存在する。また、欧文書体の「NEO MEDIUM '80」と組み合わせて利用されることもある。NEO MEDIUM '80は、HelveticaとUnivers 65の中間を目標として鎌田がデザインしたものである。
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