鏡 (ラヴェル)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/15 02:17 UTC 版)
組曲『鏡』(かがみ、仏:Miroirs)は、モーリス・ラヴェルが1905年、30歳のときに作曲した、5曲からなるピアノのための組曲。
初演は1906年1月6日にパリの国民音楽協会演奏会においてリカルド・ビニェスにより行われた。
構成
全曲で約30分である。各曲が単独で演奏されることもしばしば行われており、とりわけ第4曲「道化師の朝の歌」は演奏の機会が多い。各曲は、それぞれラヴェルが所属していた「アパッシュ」のメンバーに献呈されている。
- 蛾(Noctuelles):詩人のレオン=ポール・ファルグに献呈。クロスリズムが目立つ曲で、曲名である蛾は娼婦を暗示していると考えられる。
- 悲しげな鳥たち(Oiseaux tristes):初演者リカルド・ビニェスに献呈。
- 海原の小舟(Une barque sur l'océan):画家のポール・ソルドに献呈。
- 道化師の朝の歌(Alborada del gracioso):批評家のミシェル・ディミトリー・カルヴォコレッシに献呈。この曲のみスペイン語の題名。他はフランス語。
- 鐘の谷(La vallée des cloches):作曲家のモーリス・ドラージュに献呈。
管弦楽版
第3曲「海原の小舟」と第4曲「道化師の朝の歌」は作曲者自身によって管弦楽編曲が行われている。本人は前者の出来を好んでいたが、余り評判がよくなかったため封印してしまった。出版が彼の死後になったのはそのためである。
海原の小舟
- 編曲:1906年
- 初演:1907年2月3日パリにて、ガブリエル・ピエルネ指揮、コロンヌ管弦楽団による。
- 出版:1950年(ラヴェルの生前には出版されなかった)
- 編成:
道化師の朝の歌
- 編曲:1918年
- 初演:1919年5月17日パリにて、ルネ・バトン指揮、パドルー管弦楽団による。
- 日本初演:1938年5月25日東京(日比谷公会堂)にて、ヨーゼフ・ローゼンシュトック指揮、新交響楽団による。
- 出版:1923年
- 編成:
外部リンク
- 鏡の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト
「鏡 (ラヴェル)」の例文・使い方・用例・文例
- この眼鏡は調整する必要がある
- だれか私の眼鏡を見ませんでしたか
- 天体望遠鏡
- 曇った鏡
- 野鳥観察に双眼鏡を使うこと
- 2つの眼鏡
- 双眼鏡の焦点を合わせる
- 眼鏡1個
- 眼鏡をかけている
- 読むときには眼鏡が要ります
- 鏡のような海
- 皆さん,この鏡はそこの青いジャケットの女性が競り落としました
- 眼鏡はどこかと部屋中を捜し回った
- その猿は鏡の中の自分自身を珍しそうに眺めていた
- 「僕の眼鏡はどこ?」「知らないよ」
- 眼鏡のレンズが片方割れてしまった
- 彼女は鏡で自分の新しい髪型を見た
- 彼女は長いこと鏡に見入っていた
- ジェイソンは望遠鏡で火星を見た
- 彼は眼鏡をなくした
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