鎧着初
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/29 16:48 UTC 版)
鎧着初(よろいきぞめ)、または具足始(ぐそくはじめ)は、武家の男子が13、14歳に達した時に初めて鎧(具足)を着用する儀式。『吾妻鏡』における表記としては「着甲始」も見られる[1]。
- ^ 『吾妻鏡』建仁3年(1203年)10月9日条、源実朝が着甲始を行ったと記す。
- ^ 一方で、義家の元服は7歳とされる(源義家の項を参照)。『訓閲集』の記述が史実かどうかは別としても、元服前の3歳で鎧着初を行ったと伝えられている点が重要である。
- ^ 信綱伝の『訓閲集』巻六「士鑑・軍役」にも同様の記述があり、トビウオはケガの際、出血が止まらなくなる為、また、諸肉を軍神が嫌う為としており、従って、鎧着初の日は肉を食さない。
- ^ 『広辞苑 第六版』を一部参考。
- ^ 例として、徳川家光は、元服が元和6年(1620年)に対し、具足始は元和8年(1622年)とあり(2年差があり)、具足親は加藤嘉明が務めた。
- ^ 佐藤寒山編『日本の美術 刀剣 第六号』 (至文堂 、1966年) p.63.
- ^ 『テーマ展 武装 大阪城天守閣収蔵武具展』 大阪城天守閣特別事業委員 2007年 p.17.
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