銚子川発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 03:00 UTC 版)
尾鷲電気2番目の水力発電所は銚子川発電所である。尾鷲町の北側、相賀村大字相賀(現・紀北町相賀)に位置し、出力120キロワットで運転された。運転開始は1923年(大正12年)11月である。 銚子川より0.42立方メートル毎秒を取水し、川の左岸に沿った約1.2キロメートルの水路で38.82メートルの有効落差を得て発電した。発電設備は大阪酉島製作所製フランシス水車および大阪電機製三相交流発電機各1台を備える。又口川発電所と同様に発生電力の周波数は50ヘルツであったが、1937年(昭和12年)5月に60ヘルツへ変更されている。 尾鷲電気から合同電気、東邦電力、中部配電を経て1951年(昭和26年)以降は中部電力に帰属した。この間の1942年(昭和17年)に発電所上流側で銚子川第二発電所が発電を開始しており、同年6月銚子川発電所から「銚子川第一発電所」に改称した。洪水で破損したため1963年(昭和38年)8月15日付で廃止されており現存しない。
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