鉱山として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 15:03 UTC 版)
「硫黄島 (鹿児島県)」の記事における「鉱山として」の解説
かつては硫黄岳の山頂で硫黄が採取されていたことが平家物語に記載されている。薩摩藩の時代には重要な貿易品であった。1868年に本格的な採掘が始まってから、1964年まで山頂付近で硫黄が採掘されていた。そのため、火口周囲には螺旋状に坑道が切り込まれている。その後は「南島オパール」社によって珪石の採掘が行われていた。硫黄岳の珪石は高純度であり、最盛期には年間5万トン、約3億円の生産額をあげていたが、のちに日本国外からの安価な輸入品が増加したことによる価格の暴落が原因で閉鎖した。山頂まで鉱山用の車道が整備され、採掘した珪石はトラックで搬出されていたが、閉山後は斜面の崩落などにより荒廃しており、頂上までは徒歩で上る必要がある。
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