鉄道模型部門
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鉄道模型の分野では1980年に倒産したしなのマイクロを傘下に収め、“マイクロエース”と改称し鉄道模型に本格的に進出した。その際に、Nゲージ製品の発売を行い、EF64形1000番台やEF71、ED78といった国鉄電気機関車や、185系電車、10系客車などを製品化した。いずれも総じてプロポーションが良く、特に10系客車は当時の同業他社の製品を凌駕するほどの緻密かつ繊細なディティール再現で高く評価された。 しかし、1980年代半ば以降長らく新製品の発売がなく、再生産もほとんどない休眠状態が続いていた。その後、会社自体も有井製作所に統合され、“マイクロエース”の名称のみが有井製作所の鉄道模型ブランドとして残る形となった。 その後、有井製作所は1990年代に中国生産のアメリカ車両を発売し、1996年頃から日本型鉄道模型製品の発売を再開。自社では企画・発売のみを行い、設計製造はライフライクやサンダカンが中国に持っている工場に委託するようになった。再開当初は蒸気機関車を中心に製品化していた。 同社の鉄道模型製品は直流二線式で、Nゲージは縮尺1/150・軌間9mm(新幹線関連のみ縮尺1/160)が、16番ゲージは縮尺1/80・軌間16.5mmが採用されている。機関車などは単品販売が多いが、電車などはセット販売が多いのが特徴である。一時期レールや制御機器なども発売していたが、2018年現在は車両と車両ケース類のみが発売されている。 2006年にはマイクロエース10周年として、10周年記念モデルを発売した。これはマイクロエースが新製品としてD51 498を発売した1996年から起算したものであり、実際には2006年時点で“マイクロエース”ブランドは25年以上の歴史があった。
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