金属錯体の酸化数とは? わかりやすく解説

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金属錯体の酸化数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 23:33 UTC 版)

酸化数」の記事における「金属錯体の酸化数」の解説

金属錯体中心金属においては、また別の酸化数計算方法が行われる。 まず、金属配位している配位子中性配位子アニオン配位子分類する。この時、必ず配位子孤立電子対持ち金属配位しているものと考える。金属-水素結合なら、水素は必ずヒドリドイオンとして結合しているものと考え水素ラジカルプロトン結合しているとは考えない。二座以上の配位子それぞれの配位結合ごとに別々に考える。アミンホスフィンカルボニル一酸化炭素)のように中性原子配位結合しているものは中性配位子分類する水素原子ハロゲン原子シアノ基アルキル基のようにアニオン原子配位結合しているものはアニオン配位子分類する。そして、金属の酸化数は [錯体全体イオン価] + [アニオン配位子配位数] で求められるハロゲン化アルキルマグネシウム反応してグリニャール試薬ができる場合酸化数 0 の単体マグネシウムアルキル基ハロゲン原子という2つアニオン配位子を持つことになり酸化数 +II変化するこのようにある化合物解離して2つアニオン配位子となって金属原子結合する場合には酸化数が 2 増えるので酸化的付加という。この反応逆反応、すなわち2つアニオン配位子結合して金属原子から脱離する反応還元的脱離という。 なお、この方法で求めた酸化数は必ずしも正しく対象原子電子密度反映していない。そのため特に形式酸化数呼ばれることもある。例えカルボニル配位子逆供与によって中心金属の電子密度低下させるが、上記計算方法によればカルボニル配位子金属の酸化数変化させない。また金属-水素結合を持つ錯体の中はブレンステッド酸として振る舞いプロトン放出するものがある。この場合上記計算方法では単なる酸の解離酸化反応として扱われてしまう。

※この「金属錯体の酸化数」の解説は、「酸化数」の解説の一部です。
「金属錯体の酸化数」を含む「酸化数」の記事については、「酸化数」の概要を参照ください。

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