金属間ポロニウム化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/05/30 22:09 UTC 版)
「ポロニウム化物」の記事における「金属間ポロニウム化物」の解説
ランタノイドは、 LnPo で表される塩化ナトリウム型構造の非常に安定したポロニウム化物を形成する。ほとんどのランタノイドは+2の酸化数をとらないため、これらは電荷分離イオン種ではなく金属間化合物とみなすほうが適切である。これらの化合物は少なくとも1600 °Cまで安定(ポロニウム化ツリウムの融点は2200 °C)だが、対照的にセスキポロニウム化物 Ln2Po3 を含むイオン性ポロニウム化物は約600 °Cで分解する。これらの化合物の熱的安定性および不揮発性(金属ポロニウムの沸点は962 °C)は、ポロニウムベースの熱源の使用において重要である。 水銀と鉛は1:1ポロニウム化物を形成する。白金は PtPo2 と定式化された化合物を形成するのに対し、ニッケルは NiPox (x = 1–2) の幅がある不定比化合物を形成する。ビスマスとポロニウムは完全に混和性であるのに対して、金は広範囲な組成の固溶体を形成する。アルミニウム、炭素、鉄、モリブデン、タンタル、タングステンとの反応は認められない。
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