金属錯体の生成反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 05:03 UTC 版)
水溶液中の金属イオン(金属塩)は周囲に過剰に存在する水と配位結合し、水和金属イオンM(H2O)xn+として存在している。これは、金属は水に放られると正イオンに電離し、周囲の水の孤立電子対がこれを中和しようとするためだ。これが配位結合であり、この場合の配位子は水となる。配位子は水に限らず、正イオンを中和する能力のある原子、すなわち、陰イオンやルイス塩基を指す。よって、もし水溶液中に水以外の配位子が存在していた場合、その溶液には水の替わりにその配位子と結合している金属イオンもある。 多くの場合、新しい金属錯体は、金属塩と配位子の組み合わせから発見される。金属塩は典型金属・遷移金属を問わずあらゆる種類が用いられる。配位子も多様なものが用いられるが、特にポルフィリンを用いた例が極めて多い。
※この「金属錯体の生成反応」の解説は、「錯体」の解説の一部です。
「金属錯体の生成反応」を含む「錯体」の記事については、「錯体」の概要を参照ください。
- 金属錯体の生成反応のページへのリンク